目次
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ー 午に所縁のある神社を巡りチャンスをつかめる1年に!
Page 2
ー 丹生川上神社(中社)【奈良県】
Page 3
ー 新琴似神社【北海道】
Page 4
ー 風巻神社【新潟県】
Page 5
ー 大杉神社 境内 勝馬神社【茨城県】
Page 6
ー 高岡神社【岡山県】

 

 '26年の干支(えと)は、丙午(ひのえうま)。昔から「大火が起きる年」などと言われ、ネガティブな印象を持ってしまいそうだが……。

午に所縁のある神社を巡りチャンスをつかめる1年に!

丙午は、言葉の音から“火の馬”を彷彿(ほうふつ)させるので、マイナスに捉えられがちですが、火は陽や魂を指す言葉でもありますから、自分の情熱に火を灯(とも)すとも考えられます。

 また、時刻を表す正午という言葉からわかるように、十二支の午が指す“午の刻”というのは、1日の真ん中。したがって、人生の潮目やターニングポイントになり得る1年だともいえます。

 この年に、火の神様や馬にまつわる神社へ参拝に上がることで、気力が満ち溢れ、新たな挑戦やチャンスをつかむきっかけをいただけるのではないかと思います

 そう教えてくれたのは、神社ソムリエの佐々木優太さん。さらに、初詣ではぜひ前向きな気持ちで神社へ上がってほしいと進言する。

「神社への参拝は罪・けがれを祓(はら)い、本来の自分に整えてくれます。自分をリセットして、よい1年にしようという心持ちで初詣をされると、自然とよい巡りが回ってくる年になるはずですよ」

十干十二支って何?

「干支とは、甲(きのえ)、乙(きのと)といった十干(10の暦の呼び名)と12の動物からなる十二支の組み合わせ“十干十二支”を指します。

 令和8年は、十干が丙、十二支が午なので、干支は丙午になります。午年は12年に1度ですが、十干十二支が一回りするのには60年かかるため、丙午は60年ぶり。還暦が60歳というのもこういうゆえんです」(佐々木さん、以下同)

参拝マナーは“社会”で生かしてこそ開運できる

◆基本の参拝手順
【鳥居の前で一礼】
 鳥居は神域と一般社会の区切り。一礼してから入ること。参拝後も拝殿のほうを振り返って一礼してから帰る。
【参道は中央を避けて歩く】
 真ん中は神様の通り道とされるので、避けて進む。中央を横切るときは、拝殿へ向かって一礼してから。
【手水舎で心身を清める】
 両手を清め、口をすすぐ。
【二拝二拍手一拝で拝礼】
 お賽銭をした後に拝礼。最後の一拝前の手を合わせているときに、心を込めてお祈りする。

「神社での所作を難しいと思う人もいるかもしれませんが、例えば目上の人の家を訪問するときと同じと考えてみてください。玄関で挨拶をしない、家の中を横柄に歩く、なんて人は嫌がられますよね。

 神様へはお願いだけでなく、参拝に上がれたことの感謝や喜びを伝えたほうがよいとされるのも、普段から誰かに会ったとき“会えてうれしい”と口にする人が好かれるのと同じ原理。

 “神社で会う”と書いて社会というように、神社での所作が社会や人生の所作に通ずるというわけです。神社での行動を日常で実行してこそ、御神徳がいただけるのです」(佐々木さん)