目次
Page 1
ー 友代同士で“リアルファイト”になることも
Page 2
ー ジャッキー・チェン人気でカンフーゲーム
Page 3
ー 高橋名人の「16連射」が冴え渡る
Page 4
ー “ブロッケン禁止”のローカルルール
Page 5
ー ネットスラングで使われるゲーム用語
Page 6
ー ファンシーな世界観でいじわるプレイ

 12月31日放送の『第76回NHK紅白歌合戦』にて、歌手の星野源が特別企画で出場することが発表された。パフォーマンスを披露するのは京都にあるニンテンドーミュージアムとのことで、当然、40周年を迎えている『スーパーマリオブラザーズ』とのコラボ演出も期待されている。

 1985年に任天堂から発売されたファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ』は、国内で681万本、世界で4024万本を売り上げた、ゲームの歴史を変えたと言っても過言ではない作品。以後に発売されたマリオ関連シリーズの売り上げは4億5000万本を超える、世界で最も有名なゲームと言えよう。

 そんな『スーパーマリオ』が2025年9月13日に40周年を迎えた。任天堂公式HPでは特設ページが開設し、マリオシリーズの歴史が紐解かれ、40周年企画を展示するニンテンドーミュージアムの紹介などが盛りだくさん。夢中になってプレイした元少年少女たちも当時を懐かしんでいるようだ。

 しかし1985年に発売された、40周年を迎えているソフトはスーパーマリオだけではない。後のゲーム開発に多大な影響を与えたソフトも多く、ゲーム史上においても「ファミコン黄金期」とも言える、名作ソフトの大豊作とも言える年だ。今回、そんな1985年に発売されたファミコンソフトの中でも、特に思い出に残るゲームをピックアップして紹介したい。

友代同士で“リアルファイト”になることも

1985年1月22日発売のファミコンソフト『バルーンファイト』(任天堂公式HPより)
1985年1月22日発売のファミコンソフト『バルーンファイト』(任天堂公式HPより)

・『バルーンファイト』1月22日ー任天堂

 バルーン(風船)で上昇するプレイヤーを操作して、同じくバルーンをつけた敵キャラクターに体当たりして割って倒していくアクションゲーム。プレイヤー自身も2つのバルーンを割られることで落下、ミスとなる。ステージクリアしていくたびに敵キャラの増加、障害物やカミナリも出現したりと難易度も上昇。

 2人同時プレイでは協力し合うつもりが、片方がうっかり味方のバルーンを割ってしまい、敵キャラそっちのけでプレイヤー同士の“落とし合い”に発展することも。

・『アイスクライマー』1月30日ー任天堂

 もふもふコートを着た「ポポ(1プレイヤー)」と「ナナ(2プレイヤー)」を操って、ひたすら頭上のブロックを壊して階層を上っていき氷山の頂上を目指す。プレイヤーの行手を邪魔するオットセイ、鳥、シロクマを模した敵キャラクター“氷山の住人”を掻い潜って、32種類の氷山制覇を目指す。

 2人プレイでは、1人だけが味方を無視してどんどん上に登っていくと、下層に取り残されたプレイヤーはミスとなる。当時のファミコンソフトの特性として、協力プレイのつもりが友だち同士での“リアルファイト”になることも“あるある”だった。