・『ロードファイター』7月11日ーコナミ
運転席からの視点が多いレースゲームにおいて、当時としても珍しく、自車を空から見下ろすビューイングでのプレイ。最高速は時速400キロ、コース上に撒かれたオイルに触れるとスピンを起こし、幅寄せして邪魔してくる敵車にぶつけられると大爆発したりと、子ども心に「運転の怖さ」を思い知らされた。
・『ドルアーガの塔』8月6日ーナムコ
主人公の騎士「ギル」が60階建ての塔の最上階を目指して、悪魔「ドルアーガ」に囚われたヒロイン「カイ」を救い出すアクションゲーム。迷路になっている各階ステージのカギを探し、また宝箱に隠されたアイテムを活用するなどRPG要素も高かった。今なら攻略サイトでクリア方法を得られるが、当時は“ノーヒント”の謎解きが難解すぎて“自力クリア”を諦めるプレイヤーも続出。ソフトに加えて、ファミコン雑誌や攻略本も売れに売れた時代だった。
・『バトルシティー』9月9日ーナムコ
戦車型の自機「タンク」を操作して、自軍の司令基地を防御しつつステージ内の敵機全滅でクリアとなる、攻守バランスが求められる戦略的アクション。2人同時プレイでは、1人が守り、片方が攻めるなどの協力プレイが熱い。またコースレイアウトを自分で作成できる「エディット機能」も搭載され、お互いに自作ステージを作り合う楽しみも。
“ブロッケン禁止”のローカルルール
・『チャレンジャー』10月15日ーハドソン
映画『インディー・ジョーンズ』を彷彿させる考古学教授の主人公が、悪の組織に拐われた王女を救うべく、投げナイフを武器にトラップが仕掛けられた各ステージに挑む。隠しボーナスや裏技も盛りだくさんで、中でもステージ1の列車上でBGMに合わせてのボタン入力で出現する「空飛ぶまっとうくじら」。無敵状態になれる裏技を誰もが1度は試したはず。
今では“バグ”とされるプログラム上の不具合も、当時は裏技とされて、見つけたらヒーローになれた時代。この『チャレンジャー』は、計算された“バグ”を裏技に盛り込んだ代表的ゲームとも言えよう。
・『キン肉マン マッスルタッグマッチ』11月8日ーバンダイ
ご存知、人気漫画・アニメの『キン肉マン』のキャラクターがリング上で試合する、2人プレイ対戦も楽しめる格闘型ゲーム。8人の人気超人から好きな2人を選ぶ、オリジナルタッグによる対戦が熱い、バンダイのファミコン初参入にして105万本を売り上げた、今でも楽しめる名作。
各キャラは原作でもお馴染みの必殺技が備えているが、「ブロッケンJr.」の毒ガス攻撃は反則的に“ハメ”やすく、“ブロッケン禁止”のローカルルールが定められることも。キン肉マンのテーマの一つである「友情」だが、時に友情を壊しかねないゲームとしても知られた。











