・『パックランド』11月21日ーナムコ

 1984年発売の『パックマン』を、スーパーマリオのような横スクロールアクションに一新。大きく口を開けてクッキーを食べる“頭”だけの前作から、目や口、鼻がつけられて手足も伸びてパワーアップしたパックマン。爽快にステージを駆け抜ける姿に驚かされたが、何より衝撃だったのがゴールの自宅で待っていた妻子。家庭持ちだった事実。

・『いっき』11月28日ーサンソフト

 いわゆる「百姓一揆」を題材にしたゲームで、2人の農民が(2人同時プレイ可)一揆を起こし、鎌を武器に忍者らを倒しながらフィールド状の小判を集めるアクションシューティング。“クソゲー”談義には必ず名前が上がる本作だが、そのバカバカしくも憎めないゲーム性と、クセの強い操作性が逆に癖になる愛すべき作品。

 2024年にはニンテンドースイッチ版『いっき団結』も販売され、最大16人によるマルチプレイにパワーアップ!もう2人だけの一揆とは呼ばせない。

ネットスラングで使われるゲーム用語

・『ポートピア連続殺人事件』11月29日ーエニックス

 主人公の刑事(ボス)と相棒「ヤス」が、神戸などで起きた殺人事件の真相と真犯人に迫るファミコン初の推理アドベンチャーゲーム。『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親・堀井雄二氏が手がけたゲームで、最後に明かされる「真犯人」には度肝を抜かれた。40年経った今も「犯人は◯◯」との、“ネタバレ”を意味するネットスラングも使われている。

1985年12月7日発売のファミコンソフト『スペランカー』(任天堂HPより)
1985年12月7日発売のファミコンソフト『スペランカー』(任天堂HPより)

・『スペランカー』12月7日ーアイレム

 ちょっとした段差で落ちてもミス……ゲーム史上最弱とされる主人公が洞窟内の秘宝を目指す探検型アクション。すぐミス扱いになる理不尽さにイライラして、コントローラーを投げ出したプレイヤーも多かったのか、現在も“クソゲー”の代名詞ともされる本作。とはいえ、コースレイアウトやアイテム配置なども緻密に計算された、実は大人になってから楽しめる通好みのゲームとも言える。

 ケガや故障の多いスポーツ選手などを指すネットスラング、“スペ体質”の語源にもなたとおり、それだけ記憶に残り続けたゲームなのだろう。

・『超時空要塞マクロス』12月10日ーナムコ

 テレビアニメ『超時空要塞マクロス』を題材にしたシューティングゲームで、戦闘機からロボットに3段階に自由変形できる可変機能が少年の心を鷲掴み。とはいえゲーム難易度は高く、「安全地帯」や「無敵」などの裏技なしでのクリアは至難の業。BGMで流れる、アニメ劇中歌『小白龍』のメロディーを懐かしむプレイヤーも多いだろう。