祖母には「仕事を続けられない自分が恥ずかしい。旅に出ます」と告げ、“4度目となる最後の家出”を決行する。

 警察の取り調べでは、事件直前まで長野県でホームレス生活を送っていたという。そして身内の前から姿を消した半年後に、凶行に及んだ。

言い訳グセがついた中学時代

容疑者の写真を見ながら話す実父

 事件について実父(52)は、

「許されない、取り返しのつかないことをしてしまい本当に申し訳なく思っています」

 そう謝罪を口にする。親子関係は、非常に悪かった。

言うことを聞かず、子どものころは手をあげることもありました。中学になり、成績の悪い教科について、もっと頑張らないといけない、と話すと“〇〇君のほうが悪い”と返す。何度話しても平行線で、最終的には“僕はドベじゃないんだ”と泣き出す。

 中学では剣道部で、2年のときに1級に昇級したんですが、検定の後に“やめていい?”と言うんです。3年までやるのが部活だと言いましたが、遅刻するようになり、部活の先生から電話がかかってきていましたが、最終的には“練習の日を誰も教えてくれない”と行かなくなった。

 中3になると“授業がわからない、友達がいない”と学校に行かなくなった」(実父)

 自身の非を認めない言い訳癖はこのころからだった。親子関係、友人関係も希薄になる中、卒業式も欠席した。

「妻が自立支援施設で働いていましたから、中2ごろから連れて行っていた。卒業後は家を出て、自立支援施設に住むことになりました」(実父)

 定時制高校に進学し、卒業後は職業訓練校に進んだ。

 同施設の代表は、

「高校と訓練学校の計4年間住んでいました。トラブルは一切なく、お母さんも働いていますから、一生懸命フォローしていましたよ。高校の成績はオール5で、4年のところを3年で卒業しました」