通夜で飾られた遺影の璃奈ちゃんは笑顔だった。祭壇は白いユリや黄色い花などで囲まれ、大好きなジブリ映画『耳をすませば』の主題歌“カントリーロード”が流れる中、参列者が献花した。

璃奈さんの通夜には会場に入りきれないほどの弔問客が訪れた。中には同級生らしき小学生の姿も
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「棺の中の璃奈ちゃんは、お母さんの洋服と、おばあちゃんが贈る予定だった薄い生地の白いドレスに包まれていました」(70代の知人女性)

「できすぎた娘でした」

 亡くなった璃奈ちゃんは近所でも評判の優等生だった。幼稚園の年少から近所の学習塾に通い、塾では“飛び級”で中学1年の数学と英語を勉強していた。年齢を問わず友達がおり、同じ学習塾に通っていた高校1年の女子生徒は、

「周りの人のことをよく見ていて、年上の人にはきちんと敬語を使えるし、相手の目を見て丁寧に話すいい子でした」

 と話しながらあふれる涙を抑えることはできなかった。

「教室でも弟の面倒を見ていました。教室で騒ぐ子がいると“ここは勉強するところですよ”と諭していたこともあります」(講師の女性)

 家でも学校でもしっかりしたお姉ちゃん。勉強の合間に熱中していたのが読書だった。母親から「いい加減にしなさい」と言われるほどの本好き。

「いろいろなジャンルを読んでいて、図書館で20冊借りてきたことも。自作のノートには詩や好きな言葉を書いていました」(前出・講師)

 翌21日の告別式で璃奈ちゃんの父親は、挨拶の中で、小学校に上がる際に交わした10の約束について明かした。

「嫌なことは自分から進んでやる」「立ち止まるならまずやってみる」「困っている人は助ける」など。そのひとつひとつをすべて実践していたといい、「私たち夫婦にはできすぎた娘でした。誇りに思っています」

 と言葉を振り絞ったという。

 幼なじみの男の子や同級生はわんわん号泣し、参列者の涙を誘った。出棺の際には「りなちゃん」と呼ぶ声があちこちから上がった。