女性芸人界の“ちょうどいいブス”は?

 さて実はこの調査、女優を対象にフリーアンサーでコメントを集めたものなのですが、女性芸人にもけっこうな数の票が集まりました。そこで、声が多かった“ちょうどいい”ブス芸人についてもコメントを見ていきましょう。

【イモトアヤコ 10票】
「親しみやすい顔立ちで、本当に不細工ではなくけっこうキレイなところが、ちょうどいいブスと言いやすいのではないか。でもこの言葉はあまり好きではない」(38歳・東京都)

「真面目そうだし、気を使わなくていいオーラを出している」(27歳・神奈川県)

「本業は女優ではないけど、意外とナチュラルでかわいい感じもあるから」(39歳・秋田県)

【大久保佳代子 5票】
「顔は“下の上”だが、色気でカバーしている感」(24歳・新潟県)

「綺麗にも見えるし、ややブサイクにも見える」(27歳・兵庫県)

「最近きれいになってきたと思う」(23歳・埼玉県)

【横澤夏子 3票】
「性格がよさそうで、内面がかわいいからかわいく見える」(31歳・愛知県)

「完全にブスではない。きれいだと思う」(26歳・新潟県)

【いとうあさこ 3票】
「美人でもないし特別なブスでもない、愛嬌もあるのでちょうどいいのかと」(33歳・大阪府)

「嫌味がない。好きなブス」(34歳・東京都)

【ブルゾンちえみ 2票】
「ブームが来てからも自分を見失わずに、礼儀正しい人だから」(27歳・宮崎県)

【渡辺直美 2票】
「ぽっちゃりだけれど好き」(31歳・佐賀県)

 自分のことを「ちょうどいいブス」と名乗り、ドラマ『人生が楽しくなる幸せの法則』の元となるエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』を出版した相席スタートの山崎ケイがわずか1票だったことはさておき、女優陣同様、好意的な意見が大半を占めた印象です。

 すなわち女性にとっての“ちょうどいいブス”とは、親しみが湧く風貌を持ち、かつ好感度の高い要素を持つ同性なのかもしれません。

「男は顔じゃない」とはいいますが、「女だって顔じゃない」と声を大にして言いたい多様性の時代。“ちょうどいいブス”というフレーズは、堂々と生きていることで得られる現代女性の勲章という見方もできるかもしれませんね。

<文/雛菊あんじ>