しかし、クリスマスの聖なる夜に「借金の保証人になってくれ」と頼まれます。躊躇(ちゅうちょ)すると「俺のことを愛していたら、できるよね」と言われたそうです。オノレの作った借金を、なぜこっちが返さにゃならんのじゃと言いたいところですが、「愛こそすべて」である年頃の女性、特にアンナのようなお嬢さま育ちには、わからないでしょう。Hの家の寝室でHと女性が寝ていた、つまり浮気の場面を目撃して別れようと思うアンナに、Hは土下座をしてわび、結局アンナは許してしまうのです。

 Hは沖縄のショッピングモールに、美容室、レストラン、ブティックを3軒同時に開店させますが、オープン3時間前に「店の施工費4000万円が未納なので、オープンできない」と商業施設のオーナーに告げられます。東京からマスコミも多数来ていますから、まさか「オープンできませんでした」とは言えません。その場にいた資産家の友人から借りる(アンナが借りて保証人が辰夫)ことで事なきを得ましたが、常識的に考えて、施設側がこんな土壇場で通告するってあるんでしょうか。梅宮親子が狙われたと仮定して考えてみると、こういう非常事態であれば、娘かわいさに辰夫が何とかして金を工面するだろうということは、予想がつくことだと思うのです。

 さらに言うと、アンナはひとり娘ですから、辰夫の財産を一人で相続する権利があります。娘にNOと言えない資産家の父親と世間知らずの娘は、悪いオトコから見れば格好のカモと見ることもできるはずです。

Hと破局後も全く安定しないアンナ

 Hと別れた後のアンナですが、恋愛は安定しません。

 飲食店勤務の男性と子どもをもうけ結婚しますが、離婚をします。その後、「妻子と別れてきますから、結婚させてください」と辰夫に挨拶をした元野球選手との交際も、相手が離婚をすることはなく、破局したと『女性自身』(光文社)でアンナが激白しています。

 また、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)でアンナ本人が語ったところによると、独身だと思って交際していた地方の実業家が、実は既婚者と判明します。失意のアンナは子どもを辰夫夫妻に預け、アメリカへと旅立ちます。

 帰国後は梅宮家で娘と暮らしていたアンナですが、ケンカが絶えなくなったことで、自分用の部屋を借りて梅宮家と往復していると『ビビット』(TBS系)で明かしたことで、「育児放棄だ!」とバッシングされました。『バイキング』(フジテレビ系)で「料理を作らない」「バストの形が崩れるから、母乳はあげなかった」と独自の育児論を語ったところ、男性出演者からブーイングを食らったこともあります。

 オトコのために8000万円もの借金をつくり、結婚するも離婚する。恋愛をすれば既婚オトコにだまされる。子どもの世話は親まかせ。アンナを稀代のヤバ女と見る人もいるでしょうが、結婚していてもしていなくても、裕福な親に丸抱えしてもらって生きている人はいますので、それが責められるべきことだと私は思いません。