「名誉を回復したい」とインタニューに応じた、北浦亮さん

 逮捕されて55日後、その日は突然やってきた。

「昨年の12月12日です。起訴猶予で釈放されました」

 逮捕容疑は、強制わいせつの疑い。被害者は茨城県在住の小学6年の女子児童だった。

おかしな予兆

 犯人と疑われたのは、同県日立市の情報通信業・北浦亮さん(44)。母親と住む自宅で副業の駄菓子屋を開いていた独身男性で、アニメ好き。店内にはコスプレ衣装が置いてあった……という状況が怪しげに報じられた。

「本業はプログラマーです。プログラムも組めますし、ホームページの作成もできます。本田技研工業に入社し、その後、大手を渡り歩きました。インターネット掲示板の2ちゃんねるでスレッドを立てる仕事をしたり、ニコニコ動画を運営スタッフとして手伝っていたこともあります。ただ警察も検察も、情報通信業ではなく、駄菓子屋の人間にしたかったようです」

 と北浦さん(以下、カッコ内は北浦さんの発言)。

 起訴猶予になり、現在は自宅に戻っているが、

小学校が近く、下校時間になると“北浦亮!”って、でっかい声で子どもたちが叫ぶんです。“犯人!”と言われたりもします。そういうのがつらくて、母はいまだに小学生と顔を合わせることができません。庭でバラを育てているんですが、子どもたちの下校時間前に家の中に入ってしまう。下を向いて生活しているんです」

 突然の逮捕→勾留によってがらりと一変した暮らし。今回、取材を受ける動機を、

「起きたことは元に戻せませんが、困っています。逮捕時はあれこれ報道されたのに、起訴猶予になってもその事実は報道されない。強制わいせつ罪で捕まるなんて全く思ってなくて、私のように身に覚えのないことで逮捕された人は大勢いるんじゃないかと思って取材を受けました」

 振り返れば、おかしな予兆はあったという。