店には2人を弔う花が手向けられていた

 よく菓子店に買い物に行っていたという70代の女性は、

「お父さんは実直そうで優しそうな職人さんという雰囲気。けっこう細くて色白で」

 と木津さんの風貌を説明。

 前出・知人男性は、

「一見まじめそうで、外面はいいんだ。口は達者。客商売としてはそれでいいんだけど」

 と口のうまさを強調する。

浮気相手はいとこ

 さらに、女グセの悪さをつけ加える。

「あいつから聞いた話では、2度目の結婚だったみたい。最初のときも子どもがいて、上の女の子は今回亡くなったいぶきちゃんと同い年で。

 離婚原因はやつの浮気。浮気相手が、やつのいとこだってよ。親族会議になって、それでもやつは別れたくなくて家庭裁判所で争ったけど、結局は負けた。子どもの親権も奥さんにとられたみたい」

 和菓子店近くに住む主婦は、

「木津さん一家は、2005年ごろに一緒になられたんです。子どもさん2人は、奥さんの連れ子でした」

 と説明する。荒川区で店を構える前、近隣区の和菓子店で木津さんは働いていた。

 同店の経営者が回想する。

「10代から10年近く修業していました。お父さまに連れられて来たんですが、お父さまの実家も北陸地方で和菓子店をやっておられて、そのお父さまも一時期、埼玉で和菓子店をやっていたようです。

 木津さんは2階で住み込みで働いていました。おとなしくて、まじめで、腕はよかったですよ。酒もほとんど飲まなかったし、ギャンブルなどで散財するような人でもなかった。辞めたあと、1度だけ連絡をもらいました。“出会い系サイトで知り合った女性と結婚した”って

 そこの出入り納入業者が、荒川区の和菓子店主が高齢のため店を閉じるから居抜きで独立したらどうだ、と紹介し、急きょ「菓匠 木津屋」の看板を上げることになった。