大きな声で抵抗出来ない人もいる

 昔話の女の子たちの思い。今は知ることも出来ない彼女らの内心に、はらださんは思いを巡らせます。

嫌なものは嫌って人もいれば、普通に口下手で説明できない人もいれば普通に怒るのが苦手な人もいると思うんです。たまたまキレる才能があった人だけが反抗が出来て、じゃあその人は良かったねって感じなんだけど、それ以外の人が取りこぼされることって結構あると思う

 怒れたり声を出せる人だけじゃない。でも、怒ったり声を出せないからって怒ってないわけじゃないし、嫌だと思っていないわけじゃない

 静かに抵抗しているんです。とりあえず、そういう人もいるんだよってことを本書で伝えたい。例えば自分が死んだ後も、自分がいたってことがどこかで誰かに伝わるかも知れないし、それで救われることってあるような気がするんです」

《ライターは見た!著者の素顔》

 まるで古事記の世界から飛び出したような雅で個性的な服装で登場したはらださん。自身のファッションブランドでも服と女性観の既成概念に挑戦しています。大学を卒業して社会に出た時、世間の服装規定を知って驚いたそう。

芸大はドレスコードよりも作業の出来る格好が前提。それが社会に出たら先にコードありきで、服装がちゃんとしてることをわかってもらってからじゃないと仕事させてもらえない。真逆になるのがすごい不思議だなと思いましたね

(取材・文/ガンガーラ田津美)

『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』(柏書房)はらだ有彩=著 1512円(税抜)※記事の中の写真をクリックするとアマゾンの紹介ページにジャンプします
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●PROFILE●
はらだ・ありさ
 関西出身。テキスト、テキスタイル、イラストレーションを手掛けるテキストレーター。ファッションブランド《mon.you.moyo》代表。初の著書『日本のヤバイ女の子』(柏書房)刊行。ウェブメディアなどでエッセイ・小説を連載中。