節約は固定費から考える

 このところ、各家庭で増えているのが衛生用品代だ。マスクはなかなか購入できないが、感染防止のためアルコール消毒剤やウエットティッシュ、ペーパータオルなどを買い求める人が多い。

 前出の和田さんは、

「必要のある支出だと思いますが、過度にアルコール消毒に依存するのはどうでしょうか。基本は手洗いのはず。最近は『除菌』をうたう商品も増えており、ハンドソープが売り切れたりしている。

 政府は公式アナウンスで、普通の石けんでいいと言っているのに石けんは売り切れていませんよね。ちょっと冷静になりましょう

 と呼びかける。

 ほかにも、“巣ごもりシフト”に移行するうえで、細かく注意すべき点は多々ある。

「例えば、会社に出勤していたときのお茶代は家計に回すとか、使っていたお金の振り分けを変えましょう。在宅勤務だったらクリーニング代もかからなくなりますよね。夏のボーナスが少なくなることを見越して、ボーナス時のローン代や保険代に回すようにしてはどうでしょうか」

 と前出の松崎さん。

 外出自粛による外食代、飲酒代、レジャー代なども浮いているはずだという。

 前出の和田さんは、

節約は固定費から考えるのが基本」

 として次のように話す。

「食費や日用品代、交際費などお財布から出ていく変動費は、削ろうと思うと、けっこうつらいんですよ。食材の質を落としたり、おかずを1品減らすと露骨に生活に影響が出ますから。

 でも、住宅ローンや保険、スマホの契約内容など固定費を見直す場合、生活に影響は出ません。手続きは面倒ですが、1度見直すと、ずっと継続できる節約になります」

 知恵を絞れば、痛みを伴いにくい節約ができるという。

 新型コロナの終息は見通せず、“巣ごもり”がいつまで続くかは読み切れない。収入減を覚悟しつつ、ライフスタイルを再構築する必要がありそうだ。