あっちゃんが芸能人としてここまで来られたのは、お母さんとの二人三脚の結果かもしれません。お母さんがいたからこそ、あっちゃんが頑張れたのだと思います。その一方で度を越したお母さん好き、“女のマザコン”になってしまうと、実は結婚生活がうまく行きにくい、ヤバい側面があるのではないかと思うのです。

母の指示なくしては生きていけない? 西川センセイ

 女医タレントのさきがけ、西川史子も“女のマザコン”と言っていいのではないでしょうか。西川センセイのお母さんは、娘を医師にするため全精力を注ぎこみます。『婦人公論』(中央公論新社)でお母さんがインタビューに答えていましたが、テストで100点を取ったら1万円、受験に関係のない家庭科や美術の提出物はプロにお金を払って作ってもらうなど、お母さんは受験勉強に集中できる環境を作り上げます。西川センセイが「医学部に行きたくない」と言ったら学費を払わないと宣言する一方で、医学部合格に向けて勉強するのなら、小遣いは無制限に与えたそうです。

 お母さんの期待どおり、西川センセイは医師となり、芸能活動を始め人気者となります。一般人男性と結婚しましたが、レギュラーを務める『サンデー・ジャポン』(TBS系)で突然「夫が家を出て行っちゃった」と告白したり、西川センセイ自身がホテルオークラに“家出”したことを明かすなど、うまくいっていないことは周知の事実でした。

 離婚後、西川センセイは『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、「自分で初めて決めたことが結婚で、それで失敗した」と、お母さんの指示がなくては生きていけないかのような発言をしています。昨年、西川センセイはインスタグラムで失恋を告白しましたが、その際に「親にも友達にも泣いて、でもいまこんな感じで大丈夫です」と書いていました。48歳(当時)になっても、自分の恋愛を親に話すヤバさに背筋が凍る思いがしましたが、西川センセイとお母さんの癒着は変わらずということでしょう。

 親子仲良しで何が悪いんだという人もいるでしょう。たしかに、それは他人が口を出すことではありません。しかし、“女のマザコン”は母も娘も「誰がいちばん大事なのか」「誰が解決すべき問題なのか」を忘れがちという意味で、ヤバいのではないでしょうか。