4月に会社を立ち上げた中居正広は変わらずレギュラー番組を継続し、尚且つ新番組もスタートしている。同じく4月、21年間所属した大手芸能事務所を退社した柴咲コウもまた、早くも10月スタートのドラマ『35歳の少女』(日テレ系)で主演を務めている。

 オスカープロを退社した米倉涼子と剛力彩芽もまた、新CM出演やイベントにも出席するなど、確かに独立した後も仕事への影響はほとんど感じられない。

「そして以前と違い、現在は個人でも仕事を取りやすくなっていると思います。もとより売れている人にはオファーが舞い込みますが、一方で大手事務所に所属していない人でもSNSで発信してオープンにオファーを呼び込める環境になったため、事務所の営業やマネジメントがなくとも仕事ができる時代になってきているのです。ならばマージンを抜かれるだけ損なので、独立した方がいいとなりますよね」(佐々木氏)

 和田アキ子のようなベテランはともかく、今後はバリバリ働ける中堅どころの独立が増えていくことが予想される。または個人事務所を設立した『極楽とんぼ』加藤浩次が、吉本興業と交わしたエージェント契約制度なども主流になるのかもしれない。

メディアからのきびしい追及

 しかし、独立は“いいこと尽くし”ではないとも。

「後ろ盾がない分、結果が出なければ仕事がなくなるのも早い。また、仮に不祥事やスキャンダルを起こした場合には、それまで守ってくれた事務所がないため、忖度する必要がなくなったメディアからのきびしい追及を受けやすくなるというデメリットはあると思います(苦笑)。

 そのため、たとえ石原さんの独立話が本当だとしても、業務提携という形が現実的であり、双方にとっていい関係になるのではないでしょうか」(佐々木氏)

 結婚も仕事も円満が何よりだ。