運動・エクササイズ部門〜前編〜

■ぶら下がり健康器で健康長寿も夢じゃない

「身体の伸ばしづらい部分を伸ばすと長生きできます」と言うのは、齋田良知先生。

 最近、目にすることも減ったぶら下がり健康器。実は、主に肩こりや腰痛の改善に確かな効果が認められている。というのも、肩こりや腰痛対策には身体のストレッチが特効薬となるものの、自分で身体を伸ばすのにはどうしても限界が。ぶら下がり健康器を利用すると自力では伸ばしきれない部位までしっかり伸ばすことが可能。その結果、身体のこりや痛みの解消に高い効果が期待。

たかが肩こり、腰痛とあなどっていると、痛みによるストレスからうつ状態になるなどほかの病気を招くおそれもあります」(齋田先生)

 実家に眠っているぶら下がり健康器を再活用してみては?

健康寿命を延ばしたければ腹筋を鍛えよ

 筋力はいつまでも自活するために欠かせないもの。特に腹筋は、日常生活では鍛えにくいのと同時に、加齢とともに衰えやすい部位。腹筋が衰えると骨盤の位置にずれが生じ、腰痛や、股関節が詰まるなどの弊害が。股関節が詰まると、連鎖的にひざや足首が痛むことも少なくないので、動ける身体を維持するためには腹筋の強化が大切。

「筋力アップというと、ジムに通って長時間のトレーニングをイメージしがちですが、家庭でも十分できます。テレビを見ながらでもできる1日10分間の腹筋エクササイズなら、運動習慣がなくても始められますよ」(齋田先生)

 さっそく、今日から始めよう。

【齋田先生考案! 1日10分間が目標・簡単腹筋エクササイズ】

◎腹式呼吸
1. おへその下あたりに空気をため込むイメージで、お腹をふくらませながら鼻から大きく息を吸う。
2. 口からゆっくり息を吐きながら、お腹をへこませる。

◎おへそのぞき込みポーズ
 横になって両ひざを立て、お腹の上に両手をのせて、あおむけに寝る。息を吐きながらおへそをのぞき込むように頭を上げ、ゆったり呼吸しながら3~5秒キープし、元の姿勢に戻る。勢いをつけないように。