美肌菌の大きさは、1マイクロメートル(1mmの1000分の1)。肉眼では目視できないけれど、存在している。(C)CDC,JaniceCarr 
美肌菌の大きさは、1マイクロメートル(1mmの1000分の1)。肉眼では目視できないけれど、存在している。(C)CDC,JaniceCarr 
【写真】これが美肌菌だ! 1マイクロメートルの美肌菌を拡大してみた

ホエイのチカラで美肌菌を増やす!

3.  就寝前にうっすら汗をかく

「汗は、美菌の最高のエサ。就寝前に少し汗をかいておけば、外部刺激が少ない睡眠中に美菌がしっかり増えてくれます。また、汗に含まれる抗菌ペプチドで悪玉菌の増殖も防げます」

 日中に、階段の上り下りや散歩などで汗ばむのも、美菌のエサ作りに有効!

4.ホエイでパックする

「ビフィズス菌が入ったヨーグルトのホエイ(上ずみ液)には、美菌を増やす物質が含まれていると科学的に証明されました。ホエイを使ってパックすることで、美菌の増殖を促進し、保湿や毛穴のつまりを溶かすといった効果が期待できます」

 ソフトなピーリング作用があるので、週2回を限度に試してみよう。

【ホエイパックのやり方】

◎用意するもの
・ビフィズス菌入り無糖タイプのヨーグルト(無脂肪・低脂肪は避け、賞味期限内のものを使う)
・市販のフェイスマスクシート(ウエットタイプ・美容成分配合タイプは避ける)

1. ヨーグルトの容器からホエイ(上ずみ液)だけを器に取り出す。ホエイが少ないときは、スプーンで切るようにヨーグルトを混ぜ、数分おくとしみ出てくる。

2. ホエイを集めた器にフェイスマスクシートを浸す。

3. シートを顔にのせ、10分間パックする(しみたら、すぐに取り除くこと)。

4. ぬるま湯で“ひたひた”洗顔をして洗い流す。

の目立たない部分でパッチテストをしてから行ってください。また、に傷・炎症があるときや乳製品アレルギーがある人はやめておきましょう。

(取材・文/河端直子)


【PROFILE】
出来尾 格(できお・いたる)先生 ◎日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。ミルディス皮フ科勤務。専門はアトピー性皮膚炎、にきび、皮膚微生物学。NHK『あさイチ』、『美と若さの新常識』などのテレビ出演、美容雑誌でも活躍中。