ファミリー層とコア層の支持が厚い相葉

 まずは嵐が活動休止に入って以降の視聴率を挙げていこう。

 最も結果を出しているのが『相葉マナブ』。1月10日が個人7.5%・世帯13.1%、17日が個人6.4%・世帯11.3%、24日が個人6.9%・世帯12.3%、31日が個人7.2%・世帯12.7%、2月7日が個人6.5%・世帯11.0%を記録した。いずれも後番組『ナニコレ珍百景』の18時30分~19時を上回っているため、「『相葉マナブ』を30分拡大し、『ナニコレ珍百景』を30分縮小する」という今春の改編は納得できる。

 次に『I LOVE みんなのどうぶつ園』は、1月16日が個人7.7%・世帯11.9%、23日が個人6.6%・世帯11.1%を記録。昨年は個人5%台・世帯1桁に低迷することも多かったため、よい兆しが見えはじめたと言ってもいいだろう。ただし、今年2度しか放送されていないところに自信のなさが見て取れるし、まだ『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)のような安定感はない。

 そして最も厳しい結果となっているのが『VS魂』。1月3日が個人6.0%・世帯9.0%、14日が個人5.5%・世帯9.1%、21日が個人4.0%・世帯6.4%、28日が個人5.2%・世帯8.7%、2月4日が個人4.8%・世帯8.0%。業界内で及第点と言われる個人6.0%・世帯10.0%に届かない苦しいスタートとなってしまった。番組のコンセプトは変わっていないことから、「嵐だから見ていた」という視聴者が多かったのかもしれない。

 『相葉マナブ』と『I LOVE みんなのどうぶつ園』はファミリー層を中心に幅広い世代の視聴が見込める土日夜の放送であり、『VS魂』の裏番組には『プレバト!!』(MBS・TBS系)という強敵がいて、『THE突破ファイル』(日本テレビ系)が各局の重視するコア層(13~49歳)の支持を集めはじめている。

 言わば、どちらも激戦区の番組であり、これは裏を返すと、相葉がファミリー層やコア層から支持されるキャラクターと評価されていることの証。これが嵐メンバーの中で最も相葉が期待されている理由となっている。