高齢者の自宅療養で注意すべきポイント

「感染者とそのほかの家族で住居スペースを分けましょう。部屋を分けるのが難しければ、感染者と2メートル以上の距離を保って生活してください。仕切りやカーテンを設置して直接、飛沫を浴びないように工夫をすること。そしてよく換気をしましょう」

 どうしても同じ部屋で寝なければならない場合には頭の位置を互い違いにするなどして、なるべく顔が向き合わないように注意を。

 風呂は常時換気をし、感染者は最後に入浴すること。洗面所やトイレは使った後は速やかに家庭用洗剤で清掃し、こまめな消毒も忘れずに。

高齢者夫婦のどちらかが感染したら…自宅療養で注意すべきポイント
高齢者夫婦のどちらかが感染したら…自宅療養で注意すべきポイント
【写真】高齢者夫婦のどちらかが感染したら、自宅療養で注意すべきポイント

 感染者が使用したマスクや鼻水をかんだティッシュなどにはウイルスが付着している。

「ゴミの捨て方は“袋は二重にする”“ゴミに直接、触れない”“袋はしっかり縛って封をする”“捨てた後は速やかに石けんで手を洗う”。この4つを心がけてください」

 これらを守ることで、ゴミを扱う清掃業者や近隣住民らの感染防止にもなるのだ。

 感染者が着用していた衣類やシーツ、枕などにも咳などでウイルスが付着している場合がある。そのため、1日1回は洗濯をしよう。ほかの家族のものと一緒に洗濯してもいいが、洗濯を行う人はマスクとゴーグル、手袋をつけて、感染防止に気をつけよう。

 汚れた衣類やリネンは80度以上の熱湯で10分間消毒し、洗濯するとなおよい。洗濯物は屋外に干してもOKだ。

「看病者の衣類にも、ウイルスが付着している可能性があります。必ず洗濯し、手も石けんでよく洗ってください」

 そして棚やリモコン、ドアノブなど感染者と看病者が触れたものは、必ずすべてこまめに消毒。家庭内感染を防ぐ大切なポイントだ。