《44年という長きにわたってお世話になった、わが家でもあるジャニーズ事務所から巣立つ決断に至ったのは、“このたびの件”がきっかけになったことは間違いありません》

 9月7日、『松井佐祐里“new normal”の小部屋』(文化放送)にて、コメント発表という形で特別出演した近藤真彦。今年4月をもってジャニーズ事務所から退社に至った理由を初めて公式の場で語ったのだった。

 昨年11月、25歳年下女性との約5年間にわたるマッチの不倫疑惑を『週刊文春』が報じた。すると間もなく、ジャニーズから活動自粛処分を言い渡されるも、本人が会見を開くことはなかったーー。

「文春の取材では、“俺は揉み消せる力がある”などと豪語していたとされていますが、時代錯誤もいいところ。アイドルとしては絶対に避けたい不倫劇だけに、さすがのジャニーズも許すはずがなく、マッチは渋々従ったのでしょう。

 そして処分が解かれる前に事務所を退所する、という離れ業をやってのけた。自身が監督を務める『KONDO Racing』が本格的にシーズンインする5月が迫ってのことでした

 と、芸能リポーター。その後も6月にはチームをサポートする企業のゲームPRイベントに“近藤監督”として出席し、7月の誕生日には“芸能人”としての復帰を見越して、チームの公式HP上に11月のコンサート開催を発表。

 そして今回のラジオ番組で《僕、近藤真彦、今後新たな気持ちで本業、芸能活動、レース活動と向き合い、進んでいく決意です》との気持ち表明し、完全復帰をアピールしたのだ。

苦境にあったジャニーズの救世主

 普通なら“どの面さげて”と言われそうな宣言だが、各スポーツ紙やウェブ媒体はこぞって復帰ニュースを取り上げた。“後ろ盾”だったジャニーズ事務所を離れ、ジャニー喜多川さん、メリー喜多川さんが亡くなったにもかかわらず、挙動が注目され続けるのはナゼかーー。

「たしかに“ジャニーズの長男”だった頃には“忖度”が働いて、マッチの動向を報じなければいけない空気があったと思います。が、そのような義理がなくなった今は各社の判断次第。それでも、こうして追いかけられる近藤真彦。かつて一世風靡したスーパースターというだけではない、マスコミも放ってはおけない魅力があるのでしょう」(前出・芸能リポーター)

 近年、若手グループがひしめくジャニーズにおいて、“やたらと偉そうなオジサン”のイメージが強かったが、かつては時代を代表する大スターだったマッチ。田原俊彦、野村義男らとの「たのきんトリオ」は芸能界を牽引し、中でもマッチは各音楽賞などを総なめする活躍ぶりで、フォーリーブス解散以降、苦境にあったジャニーズの救世主となった。