親の介護のあとには自分たちの老後が待っている

 しかも、仕事を辞めて負担が増えるのは金銭面だけではない。精神面、肉体面でも負担が重くなるというアンケート結果も。介護離職はいろいろな面で負担が増すのだ。

仕事と介護の両立に関する実態把握のための調査(厚生労働省 令和元年)
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「母のリハビリは2年ほど続きましたが、仕事を辞めることなく現在に至っています。たとえ遠距離でも介護保険や介護休業などを上手に使って、仕事を続けたまま介護することは可能です。まずは実家の近くの地域包括支援センターに相談しましょう」

【 解決ポイント】
・親の介護で仕事を辞めるのは最後の手段。まずは辞めずにすむ方法を模索すべし。

「親の介護のあとには自分たちの老後が待っています。自分たちの老後資金を守るためにも、親の介護に自分たちのお金を出すのではなく、まずは親が自分のお金で暮らせるよう、いろいろと情報を調べたり、公的サービスを上手に使ったりすることが大事です」

介護を理由に離職すると待っているのはツラい現実(グラフ)

介護離職をすると経済的な負担が増えるだけでなく、精神的な負担や肉体的な負担も増加したと感じている人が多いことがわかる。出典 厚生労働省「仕事と介護の両立に関する実態把握のための調査」(令和元年)

※本記事で紹介している実例は事実をもとにしつつ、個人が特定されないよう編集しています。

教えてくれたのは……柳澤美由紀さん
ファイナンシャルプランナー。ライフプラン、家計の見直し等の個人コンサルティングを主軸に、ライフプランセミナー等の講演を開催。母親が脳梗塞になった経験があり、介護保険や介護制度などの知識も豊富。

〈取材・文/濱田麻美〉