生理用品は同じタイプのものを継続して使いがちだけれど、使い捨てタイプの布ナプキンや身体につけるタイプの生理用品など、気づけばニュータイプが続々登場。周期が不規則になったり、経血量が多くなるなど悩ましい更年期の生理も自分に合う生理用品を選んで快適に過ごそう。

 毎月お世話になっている生理用品。「生理用品はただの消耗品」などと思っていたら大間違い。今、私たちが想像する以上に進化を続けているのだ。その開発秘話や人気の秘密を聞いた。

ファンサイトができるほど人気の商品

 まず筆頭に挙げられるのが、『ソフィ シンクロフィット』(ユニ・チャーム)

 一見すると餃子のように見える形状に「どうやって使うの?」という声が思わず出てしまいそうになるが、特長はいつものナプキンにプラスして使う“身体につける生理用品”であるということ。デリケートゾーンに挟むようにして使うことで、経血をしっかり吸収し、気になるモレを防ぐタイプの生理用品だ。

いつものナプキンに手のひらサイズの「シンクロフィット」をプラスすることで、吸収力をプラス。使用後はトイレに流せて便利。『ソフィ シンクロフィット』12ピース 328円※/ユニ・チャーム(株) ※税込み価格を表示。編集部調べ。
いつものナプキンに手のひらサイズの「シンクロフィット」をプラスすることで、吸収力をプラス。使用後はトイレに流せて便利。『ソフィ シンクロフィット』12ピース 328円※/ユニ・チャーム(株) ※税込み価格を表示。編集部調べ。

「シンクロフィットはナプキンでもタンポンでもない、身体とナプキンの隙間に入れる、新しいカテゴリーの生理用品で、今から16年前の2005年に開発されました。

 まったく新しいタイプの商品だったため、実は長い間、店舗では認知されずに一部のドラッグストアにしか置いていない日陰の商品だったのです。商品特長と使用方法をCMなどで理解してもらうのが難しいというのが、その理由でした」(ユニ・チャーム(株)ESG本部広報室・清水さん)

 ところが2018年にユーザーがイラストも交えたシンクロフィットの使い方をSNSに投稿したことで売り上げが3倍以上にまでアップ。ツイッターで『#がんばれシンクロフィット』という投稿が広がり、今ではファンサイトが立ち上がるまでに。

「メーカー目線で一方的に伝えるよりも、実際に使っていただいたお客様の声が重要だということを改めて教えてもらえた商品です」(清水さん)