求められていたシンプルなデザイン

 数ある生理用品のなかでも「欲しかったデザイン!」「生理用品らしくないところがいい」という声で多くの人に選ばれているのが『エリス 素肌のきもち 超スリム シンプルデザイン』。

 必要な情報を最低限にしたシンプルなデザインと薄さ、高級ホテルのアメニティーのようなブラウンのしっかりした不織布素材が特長だ。

羽を長めに、余分な四隅をカットするなど形にこだわった生理用ナプキン。中身が透けにくい落ち着いた色みの個包装。『エリス 素肌のきもち超スリム シンプルデザイン』20個入り425円※/大王製紙 
【写真】高級ホテルのアメニティーのようなシンプルデザインのナプキン

 シンプルながらもしっかり吸収し、吸収後もサラサラ感が続く表面シートと、つけ心地にこだわった独自の形で多くの“大人女子”に選ばれている。

「シンプルデザインを開発し始めたとき、SNSで『生理用品にはどうしてパステルカラーが多いのか』という投稿が上がり、多くの人が共感していました。  そこで、パッケージを見て『かわいい』と言われないものを目指しました。ネットで先行販売をしたところ、3時間で完売。その後、店頭販売を開始し売り上げも好調です。  それまで生理用品は“ついで買い”されるアイテムでしたが、買い物カゴに1、2番目に入れられるようになりました」(大王製紙(株)マーケティング本部 フェミニンケア・ブランドマーケティング部・本さん)

 ポーチやバッグに入れても生理用品とわかりにくいデザインは、大人女子にも喜ばれそうだ。

◆   ◆   ◆

「更年期になると、生理周期が長くなったり短くなったり、量も増えたり減ったりとバラバラになるため、生理に備えるのが難しくなります」

 そう話すのは、産婦人科医の高橋怜奈さん。生理の間隔が開いていき、1年以上生理がなければ閉経となるが、それまで不定期に訪れる更年期の生理を快適に過ごすにはどうすればいいのか。

「更年期になると女性ホルモンの減少から肌が敏感になってきます。萎縮性膣炎といって、膣が萎縮することでかゆみを生じ、生理用品でかぶれることも。

 更年期の生理用品選びで大切なのは、何より肌に合うものを選ぶこと。今までと同じ生理用品を使い続ける人が多いですが、更年期だからこそ、自分に合うものを見つけ、生理期間を快適に過ごせるようにしましょう。また、更年期だからと生理不順や不正出血を放置せず、気になる場合は婦人科を受診しましょう」(高橋さん)

 お話を伺ったのは…高橋怜奈さん ●2009年東邦大学医学部卒業。産婦人科専門医、医学博士。東邦大学医療センター大橋病院産婦人科勤務、四ツ谷レディスクリニック非常勤医師スタッフ。「産婦人科医YouTuber」としても活躍。監修に『おとなも子どもも知っておきたい新常識 生理のはなし』(主婦と生活社)がある。

〈取材・文/樋口由夏〉