政治家による問題発言の一例

森喜朗元首相
「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」※2021年2月3日、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で。
「女性というには、あまりにもお年だ」※2021年3月26日、河村建夫元官房長官のパーティーで、河村氏のベテラン女性秘書に対する発言。
「子どもを一人もつくらない女性が自由を謳歌して楽しんで、年とって、税金で面倒みなさいちゅうのは本当はおかしい」※2003年6月26日、全国私立幼稚園連合会九州地区の討論会で。

・杉田水脈衆院議員
「女性はいくらでもウソをつける」※2020年9月25日、自民党の会議で性暴力被害者支援をめぐっての発言。
「男女平等は絶対に実現しえない反道徳の妄想です」※2014年10月31日、国会答弁で。

・麻生太郎自民党副総裁
「(少子高齢化について、年を)とったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、間違っている。子どもを産まなかったほうが問題」※2019年2月3日、福岡県で行われた国政報告会で。

・松井一郎大阪市長
「(買い物に)女の人が行くと時間がかかる」※2020年4月23日の記者会見で。

・山東昭子元参院副議長
「子どもを4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」※2017年11月21日の自由民主党の党役員連絡会で。

女性差別と批判を集めた企業による広告や発言

【吉野家】2022年4月16日に行われた早稲田大学の社会人向け講義で、講師として招かれた常務(当時)が「生娘をシャブ漬け戦略」の持論を展開、「若い女の子が、男に食事をおごってもらい、高級な味を覚える前に牛丼漬けにする」との趣旨の発言をして炎上。

4月4日、日本経済新聞に掲載された『月曜日のたわわ』の全面広告
4月4日、日本経済新聞に掲載された『月曜日のたわわ』の全面広告

【講談社・日本経済新聞】2022年4月4日、日本経済新聞は講談社の漫画『月曜日のたわわ』の全面広告を朝刊に掲載。性的に強調された女子高生のイラストが批判を集め、国連女性機関も抗議に乗り出した。

【IKEA】2021年12月に放送されたテレビCMが炎上。床に散乱した飲み物などが描かれたあと、男性や子どもがソファに座っている中、母親と思われる女性がポップコーンなどを運ぶという内容。「女性は召使いじゃない」として、とりわけ女性からの非難が目立った。

【サンリオ】2021年12月、女性向け雑貨店「ITS'DEMO」の公式ツイッターアカウントが、サンリオの人気キャラクター「マイメロディ」とコラボしたグッズを販売すると告知。その中に「女の敵は、いつだって女なのよ」「男って、プライドを傷つけられるのが一番こたえるのよ」などのセリフがあり問題に。グッズの一部は発売中止となった。

取材・文/岩崎眞美子 フリーランスライター。1966年生まれ。音楽雑誌の編集を経て現職。医療、教育、女性問題などを中心に雑誌や書籍の編集に携わる