短いメッセージだからこそ注意を

 年代を問わずよく見られるのが、SNSによるミスコミュニケーションだ。

「直接顔を合わせて話すのとは違い、SNSでの短い文字のやりとりだけでは、気持ちが伝わりにくいもの。私自身もかつて、SNSのやりとりで、“そっけない”とか“冷たい”と思われたり、言葉の意味を誤解されたりしたことがあります。そうかといってSNSで丁寧な言い回しをして長文になるのも避けたいところ。

 言葉の受け取り方は人それぞれなので、送る相手にどう受け取られるかまで考えてメッセージを送りましょう

 若い世代とやりとりする機会も少なくない。プライベートだけでなく、仕事上のやりとりをSNSで行うこともあるだろう。世代間でSNSの認識が違うと、感情面でぎくしゃくすることもある。

SNSで職場に欠勤の連絡をしたり、重要な仕事上の伝達をしたりするのは、ひと昔前では考えられなかったこと。でもそれをひとくくりに非常識だととらえるのはどうかと思います。

 SNSはビジネスメールよりも速く、的確に要件を伝えられるメリットも多い。時代の変化とともに、常識も変わっているのです」

 とはいえ、SNSでメッセージを送っても相手からすぐに返事が来るとは限らない。送ったほうは、すぐ返事がほしいと思うかもしれないが、そこはSNSをどこまで使いこなしているか、“SNS慣れ”の違いが出るところだという。

SNS慣れしていないと、メッセージに気づかなかったり、文字入力に時間がかかり、返信が遅くなったりすることもあります。使いこなしている人は、すぐに返事が来て当たり前だと思っているかもしれませんが、若い人に比べて、使い慣れているかどうかの差が出やすいのが50代・60代の特徴ではないでしょうか」

 写真の投稿はSNSの楽しみのひとつだが、勝手に投稿してはいけないものもある。著名人の写真はもちろん、友人や仲間と一緒に撮った写真を無断でアップする際にも注意が必要だ。

「自分が撮影した友人の写真を許可なくアップしてしまうと、肖像権の侵害になる可能性があります。本当に訴える人は少ないかもしれませんが、顔写真をアップすることは個人の特定につながります。

 またなかには、自分の行動を知られたくない人もいるでしょう。SNSに写真をアップしてたくさんの見知らぬ人にさらしてしまうと、悪用される可能性もあります。写真を投稿する際には、必ず本人の許可をとりましょう」

 最後に佐々木さんに50代・60代へアドバイスをもらった。

SNSは正しく使ってどんどん楽しんでほしいのですが、一方でサイバー犯罪は増えています。

 今、警視庁や住んでいる地域の警察はツイッターでサイバー犯罪の情報を日々発信しています。犯罪の手口を知り、情報をアップデートするためにも、定期的なチェックをおすすめします

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【写真】元・刑事の佐々木成三さんが監修! マンガでわかりやすく実例を紹介
お話しを伺ったのは……佐々木成三さん●元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課警部補。デジタル捜査班長も務める。現在はテレビ番組のコメンテーターや学校、企業での講演など幅広い活動を行っている。

(取材・文/樋口由夏)