カボチャ大の雹が降ってきた!(日本・埼玉)

今からさかのぼること約105年前の大正時代、埼玉県では強風の被害に見舞われていた。

「気象現象の歴史を綴った『気象要覧』によると、大正6年(1917年)の6月、埼玉県内に強風が吹き荒れ川越地方の屋根が吹き飛ばされるなどの被害が発生。桶川町には落雷があり、1名が即死しています。特に被害の大きかった熊谷近郊では降雹の被害が相次いでいたんです」

大粒の雹は石が空から降ってくるのと変わらない イラスト/こうき 驚きなのはその大きさだという。
大粒の雹は石が空から降ってくるのと変わらない イラスト/こうき 驚きなのはその大きさだという。
【写真】「空から魚が」泥にまみれ腐臭を放つ“降ってきた”魚

カボチャくらいの大きさの雹が降ってきたという記録があります。そのときに降ったほとんどの雹は1個の重さが約1・1kg程度でしたが、そのカボチャ大の雹は3・4kgもあったそうです。

 地面に直径約51・5cmの大きな穴をあけ、小さなものでも約12cmの跡があったと記載されています。

 屋根、雨戸を突き破って屋内に入った雹の塊も少なくなかったといわれています

 打ちどころが悪いと命に関わるケガをしてしまう場合もある。どうやって身を守ればいいの?

日本で雹が降る時間は10分ほどとされていますので、頑丈な建物に避難してやり過ごすようにしましょう。傘は貫通する恐れがあるので、建物に入ってください