「辞めさせるべきだ!」

 この問題について、九州学院は文書を発表。その中で《今後、改められて、井手順雄議員が、県会議員としてますます県民のためにご尽力くださり、また母校であります本学院のご支援を賜れば幸いです》と結んでいる。穏便に……と考えているようだけど、井手議員のルール違反には、怒りの声が相次ぐ。

「9月14日の午前までで、総計431件の苦情を電話やメールでいただいております。苦情の内容としては“議員として行動が不適切でけしからん”“議員としての資格がない、辞職させるべきだ”“熊本県民として恥ずかしい”などの声がありました」(県議会事務局)

 井手議員は1999年に県議会議員として初当選し、現在6期目。ベテラン議員として模範となり、熊本県を引っ張っていく存在のはずだった。今後の処分について、井手議員が所属する自民党熊本県連はどう考えているのか。

「9月12日から13日で30件ほど“県議としてあるまじき振る舞いだ”など、批判のお電話をいただきました。13日には、県連として井手議員にどのような指導をしていくか、幹部による話し合いが行われました。数日中には何かしらの発表ができると思います」(自民党熊本県連の事務局長)

 井手議員は9月12日に議会運営委員と自民党県連の副会長を辞任する意向を示し、議員辞職については否定した。自民党熊本県連もあくまで“指導”という言い方だったが、このまま“火消し”されるのか。

「県議会の事務局や自民党熊本県連だけでなく、ほかの政党にも“井手を辞めさせるべきだ! 頑張ってほしい”といった電話が多数きているようです。県議の中からも井手議員の辞職を求める声があがっており、主要会派らと共同して追求していく動きもあるようです」(県議会関係者)

 さらに井手のぶお後援会事務所のフェイスブックには、多くの厳しいコメントが書き込まれて大炎上!

『最低!』

『総会でも皆様の前で喫煙してみては?』

『全国区で喫煙党を立ち上げてはどうでしょうか?』

『全国区になれてよかったね』

 コメント欄は“総ツッコミ状態”となったため、すでに閉鎖されている。

 反響の大きさを思い知り、自民党に居座ることは難しいと考えたのだろうか。16日朝、熊本県議会で開かれた自民県議団の議員総会で井手議員は、「ケジメをつけたいという思いで離党届を提出した」と述べたという。

 9月13日、九州学院OBであるヤクルトの村上宗隆が、シーズン55号となる本塁打を放ち、58年ぶりに王貞治氏が持つ日本人選手最多記録に並んだ。同じ九州学院OBである井手議員は、後輩の活躍をどのような気持ちで見ていたのか――。