北村匠海と千葉雄大の下ネタも

左から『星降る夜に』で一星の同僚・佐藤春を演じている千葉雄大(33)、遺品整理士・柊一星を演じている北村匠海(25)
左から『星降る夜に』で一星の同僚・佐藤春を演じている千葉雄大(33)、遺品整理士・柊一星を演じている北村匠海(25)
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 では現在放送中の『星降る夜に』。北村匠海演じる一星のバッグハグからの“好き”が胸キュンだと話題になっているが、出演者で手話センスがあると感じるのは?

北村匠海さんと千葉雄大さんです。ろう者の役の北村さんは、顔がいい。イケメンだと言いたいのではなく(笑)、表情がすごく文法に合っているなと感じます。千葉さんは聴こえる同僚の役ですが、最初“どっちがろう者なのかな?”と思いました。

 ふたりの手話のレベルは同じくらいですね。そして、このふたりによる手話のおしゃべりはすごくいいですね! ろう者と聴者が、手話で楽しそうに話している様子が描かれているのはうれしいです。でも、ろう者が手話で下ネタばかり話しているって思わないでくださいね(笑)

 手話を扱うドラマが立て続けに放送されていることについて尋ねると、

「やっぱり、聴こえる人の多くが手話を使ってる人を見る機会って、あまりないと思うんですよね。テレビの影響力はすごいなと思っています。子どもの習い事で一緒になるママ友たちはこぞって『UDトーク』を使い始め、“プリン”の手話を僕に見せてきたり(笑)。さらには“じゃあ、ゼリーはどうやるの?”と尋ねられたり。人気の俳優さんが手話を使うことで、聴こえる人の中で手話に興味を持ってくれる人が増えたことが、とてもありがたいです」

 実際、両ドラマの影響で手話講習会の受講生は増えていると微笑む。

「僕はリアルタイムでは知らないんですが、『愛していると言ってくれ』や『星の金貨』(ともに'95年)、『オレンジデイズ』('04年)が放送されたときにも、手話はブームになったと聞いています。もちろんブームですから波があり、それが去っていくのは当然です。今回は第何次かのブームだと思うんですが、それでもみなさんに手話が広まっていく環境が作られたことに感謝しています」