『サンクチュアリ』を見て貴闘力に直球質問

澤井:モノマネ番組だと、披露した後で芸人さんにアドバイスしたり、二人三脚でやっていくようなところもあります。そうした関係は、ゆくゆくは安心感につながっていくんですかね。

松村:例えば、30年近くラジオ(『高田文夫のビバリー昼ズ』)をやられている高田文夫さんとは、デビュー当時からお世話になっています。高田さんは若手からベテランまでコミュニケーションをとりますし、映画や演芸番組もくまなくチェックしているような方で、造詣も深くて頭の回転も早い。安心できるんですよね。

 高田さんは「こういう世界は、高さも大事だけど、長さも大事なんだよ」ってよく言うんですよ。売れたり有名になるのも大切だけど、コツコツ続けることも大事だっていうことですね。「高さにこだわって萎縮したり、病気になったりする人も多いから、継続することが一番大事だ」と仰るんですね。そういう格言をくださる方は頼れますよね。

澤井:電波少年時代のエピソードを聴いているからこそ、その言葉には説得力がありますね(笑)

松村:ほんとですね(笑)。僕ももう56歳ですから。

澤井:今は、この人をマネしたいというのはあるんですか?

松村最近はテレビやサブスクで話題の番組を観てアンテナを張るようにしてますね。『ラストマン』の上川隆也さんとか、Netflixだと『サンクチュアリ』を観て、貴闘力に「相撲部屋はああいう雰囲気なのか?」とメールをしたら、「俺ならもっと激しいよ」って返ってきたりとか(笑)。若い人たちが、僕のモノマネのレパートリーがわからなくなったりとかもありますから、もう1回学生の頃のような感覚でいたいなと。

澤井:じゃあ、結構テレビとかサブスクも観られたり?

松村:そうですね。割と情報番組とかワイドショーが多いかもしれませんね。午前中は『サンジャポ』とか『ワイドナショー』とか。あとプロ野球のニュースとかですね。自分がバラエティーばかり出ていると、報道系とかそっちの方が観たくなりますね。

澤井:わかります(笑)。僕も『情熱大陸』などのドキュメンタリーとかノンフィクションが多いですね。あとは開高健さんとか、向田邦子さんとか、昭和の作家の小説ばかり読んでます。

松村:太田光さんみたいですね。あとはもう健康志向で、いまはほぼ毎日ウォーキングとか散歩ですね。近所の1周1キロぐらいの公園を2~3周したり、中野区や杉並区あたりを歩いてロケ地巡りとか神社にお参りに行ったりね。

 毎日ウォーキングしていると、公園でラジオ体操なんかをやっているメンバーは変わらないことに気づきます。芸能界だとメンバーの入れ替わりが激しいですが、ラジオ体操しているおばあちゃんは10年間も顔ぶれが変わっていないですから。自分も息が長く活動していけたらと思いますね。

澤井:僕も放送作家を始めてから20キロ近く太ってしまいましたから、ほどほどに健康にも気をつけていきたいですね(苦笑)。今日はありがとうございました!

松村:ありがとうございました!