財布のひもを締めるため眠る力を鍛える

 家計引き締めのためにも、意識していきたい睡眠。では、どうすれば良質で十分な睡眠をとれるのか。

「まず注意すべきなのは、たった1時間の睡眠不足でも、その後の身体に大きな影響を与えるという点。普段より1時間遅く寝ると、初めのうちは眠気を感じますが、それが1週間連続すると、脳が慣れて眠気を感じなくなります。

 脳の働きがどんどん低下していき、寝不足なことを実感できない状態がつくられてしまうのです。そうしたことから、夜に眠気を感じない、寝つきが悪いと悩む方も多いです」

 改善するには、意識して睡眠リズムを整える必要がある。

「例えば人間の脳は、朝起きて網膜に光を感知すると、16時間後に眠くなるというメカニズムを持っています。こうしたことを意識して生活することが大切。何もしなければ眠る力はどんどん衰えてしまいます。

 ただ、寝不足や脳の働きの低下は自覚しにくいので、眠ることだけを目的に生活を変えるのは難しいですよね。ですから、貯蓄を増やすなど、自分が達成したいことのために、睡眠リズムを整えるという意識を持っていただくのがいいと思います」

 次のポイントを参考に、貯め体質にシフトしていこう!

今すぐできる良質睡眠ポイント

(1)3食は日々規則正しくとり、体内時計を整える。特に朝食はしっかりと。

(2)起床11時間後(6時起床なら17時ごろ)にスクワット10回程度の軽い運動を。

(3)朝起きたらカーテンを開けて光を浴び、寝る前3時間は照明を暗めに。

(4)ベッドはあくまで眠る場所。眠くならないうちはベッドに入らない。

教えてくれたのは……菅原洋平さん●作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。ベスリクリニック(東京)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を行っている。著書に『あなたの人生を変える睡眠の法則』など。

取材・文/當間優子