「前々からラップバトルはYouTubeでよく見ていて、言いたいことを即興で音楽にのせる姿に憧れの気持ちはありました。考え始めたら永遠に堂々巡りをしてしまうタイプなので、憧れを勢いで行動に移してしまおう、と。それから事務所に内緒で『Dis4U』の予選に応募したんです。

 いつもの決められた歌詞じゃない、自分から出る言葉だけで人前で歌うのは気が狂うぐらい緊張しました。そもそも勢いで応募してからエンジンがフルでかかっていたので、一息もつかず走り抜けて、気付いたら終わっていた、みたいな状態で。ただ、自分の言葉でお客さんが湧いてくれたって感じる瞬間が、もうすごく気持ちよくて、私のやりたいことはラップでなら実現できる、と答えが見えた気がしました

  瀧澤のラップバトルはYouTubeなどで公開されており、その歌唱力やスタイルが“はじめてとは思えない”などと、絶賛されている。早くも次のバトルへの期待や、楽曲のリリースを期待する声も高まっているが、

「そう言ってもらえると、期待以上のバトルを見せたいという気持ちも出てきていて。ただ、わたしの原点にあるのは“表現者でありたい”という願望なんです。だから、MCバトル一本で生きていくと決めつけてはいませんし、音源に昇華して伝えてみたり、それをライブという形で届けてみたり。ラップを使っていろんな表現の仕方を試していきたいですね」

“うるせぇな”

  11月30日には、待望のシングル楽曲『introduction』をリリース。

「今の瀧澤彩夏のイメージは、早口とか聞き心地のいいラップだと思っていて、その特徴を詰め込んだ楽曲に仕上がっています。それだけじゃなくて、“私にはもっといっぱいいいところがあるよ”って見せたい気持ちもあって、フックのキャッチさやワードチョイスなどにもこだわっています。自分でいうのもなんですけど、めちゃくちゃかっこいい曲です(笑)

 ラッパーとして順調な歩みを辿る瀧澤は、シャーリーでのアイドル活動も継続しているが、どちらかの道に絞るつもりはないと高らかに宣言する。

ラップを始めてから、“どっちかに絞りなよ”って結構言われます。そういう意見はもちろん大事でありがたいんですけど、“うるせぇな”って思っていて。表現者であることが幸せな私としては、ラップもアイドルも、他のお仕事も全て表現の一部でしかないという感覚です。そもそも別のことをしているという認識はあまりなく、どっちも本気でやりたいんで、やらせてもらいます