老けないためにとりたいもの

 老化予防には、AGEができるのを抑える働きのある食べ物も効果的だ。牧田先生に老けないためのおすすめ食材を3つ教えてもらった。

「クエン酸が含まれる酢は、レモン酢でも米酢でも、食品のAGEを抑える効果があります。料理にかけるだけでも効果はありますが、マリネのようにしばらく食材を酢に漬け込めば、AGEを半分程度にまで抑えられますよ。

 ポリフェノールやビタミンA・Eが豊富なブルーベリーは、果物の中でも特にAGEを抑えます。ブルーベリーをとると、しわができにくくなるという研究結果も出ているので、嫌いでなければ食べることをおすすめします。私も毎日食べるように心がけています。

 さらに、甘いもの好きの人にオススメしたいのが、高カカオチョコレートです。実は、赤ワインよりもたくさんのポリフェノールが含まれていて、強力にAGEを抑える効果が期待できるといわれています」

お酒や間食で老けにくくなる

 健康やダイエットのために、できれば控えたほうがいいとされがちなアルコールやスイーツなどの間食だが、実はAGEを減らす効果があるという。

「適量のアルコールは、むしろAGE対策に有効です。肝臓がアルコールを分解し始めると糖質を作り出す動きが一時ストップし、結果的に血糖値を下げるためです。

 また、『食事は1日3回、規則正しくとって間食はしない』のが健康にいいとされていますが、むしろこれは血糖値を上げやすい食べ方。

 先ほど、血糖値を上げないことで、AGEの害は抑えられると言いましたが、特に糖質は一気にとらず、こまめに食べるのがいいですね。甘いものを食べたいなら、食後より、間食として食べるほうが老化を防ぎます。

 日々、少しずつ意識をして老けない食べ方や食材選びを続ければ、10年後、確実に変わります」

 この先長く若々しくあるために、今すぐ、老けない食べ方を始めてみては。