オイルで効率的に食べて痩せる生活を!

 今ではダイエットだけでなく健康や美容、認知症予防にもいいとされているMCTオイル。国産品も販売され、スーパーで手軽に購入できるが、まだなじみが薄い人も多いのではないだろうか。

「腸内環境をよくしたり、消化を助けてくれる働きもあるので、実は食事をあまりとれない人や高齢者の食事などにも使われています。しかし、とりすぎると急激な胸焼けに襲われたり、お腹を下すこともあるので、使い方には注意してください」

 過去には歌舞伎俳優の市川海老蔵(現・團十郎)さんがブログに、MCTオイルを間違って大量に飲み、激しい腹痛や下痢、吐き気に襲われたことを明かし、話題となった。

「とりすぎると消化器への強い刺激になります。最初に使い始めるときは、1日小さじ1/2杯から始め、体調を見ながら1週間ぐらいかけて量を増やしていってください」

 また、空腹時の摂取にも注意が必要だ。

「例えば、朝食で最初にサラダなどの固形物と一緒に食べるのは問題ないですが、スムージーなどに混ぜて飲むと、胃腸への負担が大きいので避けて。ただ、空腹時でなければ、飲み物に混ぜて飲んでも分離はしますが問題ありません。

 さまざまな健康効果を示す論文が出ているので、忙しい人ほどMCTオイルを上手に取り入れてほしいですね」

MCTオイルには食後、血糖値が上がるのを抑える効果も期待できるという ※写真はイメージです
MCTオイルには食後、血糖値が上がるのを抑える効果も期待できるという ※写真はイメージです
【写真】無理な食事制限なし!40代医師のマイナス6kgビフォー&アフター

MCTオイルの注意点

 MCTオイルは消化されず素早く腸へとたどり着くため、量をとりすぎると、胃腸に負担がかかり、腹痛や嘔吐を引き起こす可能性が。摂取には注意が必要だ。

とりすぎ&空腹時の摂取は厳禁

 1日の上限量、大さじ3を守ること。最初は小さじ1/2から始めるのがベター。特に朝など空腹時は胃腸を刺激する可能性があるので、ドリンクではなく、サラダやスープなどの固形物にかけて摂取しよう。

加熱はせずにそのまま!

 サラダ油と比べて発火の温度が低いため加熱調理には不向き。炒めたりすると煙が出たり、焦げやすくなる。必ず、生のまま調理するか、料理にかけて使って。

朝・昼・晩に分けて摂取

 MCTオイルの効果が期待できるのは、約3時間~最大10時間。こまめに摂取するほうが効果を期待できるので2、3回に分けるほうがよい。