目次
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ー 「寝る前に食べたら太る」定説は?
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ー 空腹状態に問題は?

 薄着の季節がやってきた。冬の間にため込んだ脂肪を何とかしたい! そんな思いの記者の目に飛び込んできたものがある。それは“寝る直前にコレを食べればやせる!”といったタイトルの動画だ。努力なしで“寝る前に食べるだけ”とは、最高ではないか。

 その“食べるべき”食材はタンパク質豊富なナッツ、ヨーグルト、豆や、成長ホルモンの分泌を助けるはちみつなど。これらは“ベッドタイムスナック”と呼ばれており、22時から深夜2時の間に食べるとより効果的だそう。

「寝る前に食べたら太る」定説は?

 あまりにも楽ちんで、つい試してみたい衝動にかられるが、一般的には“寝る前に食べたら太る”が定説。ダイエットのつもりで夜中に食べて、逆に太ってしまったら目も当てられない。

「ベッドタイムスナックは、夕食抜きのダイエッターが寝つきをよくするために消化のいらないものをとるイメージですね。私自身は、寝る2~3時間前に糖質や脂質、タンパク質も含んだ夕食をしっかりととるようにしています」

 そう教えてくれたのは、自身もダイエットに成功し、現在はスタイルをキープ中の『プライム銀座クリニック』の院長、高澤博和先生だ。

「夕食を抜くと、睡眠前に妙な飢餓感や不安感に襲われませんか? 空腹では良質な睡眠がとれません。また、寝る直前に何か食べてしまうと消化管の活動のために睡眠の質が落ちる。だからベストは、寝る2~3時間前までにしっかり“夕食”をとることなのです」(高澤先生、以下同)