十和子さんの腸活習慣
食はもちろん、日頃の生活でも“腸活”を意識。できることから一つずつ、少しでも習慣化することが大切!
生活の中で「腸」を意識すれば効果アップ
腸活する上で大切な要素は、運動、睡眠、水分補給、メンタルケアと語る十和子さん。これらはすべて腸内環境と密接な関係にあると実感している。
「運動をして腸のぜん動運動を促すことや、質の良い睡眠をとること、寝起きに腸を起こすための水分補給など、腸内環境を整えるために意識して行っています」
腸活のメリットを実感したきっかけもあった。数年前のコロナ禍のころ、何も心配事はないのに朝起きると不安を感じるようになったという。
「何かの病気なのかな……と、最初は思っていたのですが、更年期の症状だったんですね。それを理解した上で、さらに腸活を意識してみたら、症状が落ち着いていきました」
腸は『第二の脳』とも称されるとおり非常に多くの神経細胞が張り巡らされている。腸内環境が整うことで脳もポジティブになり、やる気もアップするという効果も。
「美肌のために腸を整えなくちゃ、と思っていた時期もありましたが、今では心を穏やかに、メンタルを整えてくれるといった意味でも欠かせない習慣だと感じています」
20代の肌荒れに悩んでいたころに「腸が大切だ」と聞き、とにかく毎日ヨーグルトを食べればいいと思っていたと笑う十和子さん。
「腸内環境は日々変わりますし、加齢によっても消化吸収力は落ちてきます。だからこそ、発酵食品や食物繊維をとったり、運動をしたり、睡眠環境を良くしたりとさまざまな方面から腸をよりケアできる方法を取り入れ、今では自分の身体の状況をかなり把握できるようになりました」
スキンケアをしっかりしているのに効果が出ない、疲れがなかなかとれない、何かとストレスがたまりがちな人にもぜひ腸活をすすめたいと語る。
「疲れて、落ち込んで食事まで気が回らない……という人こそ、少しずつでいいので腸内環境を意識するといろんなことが改善してくると思います。ぜひ一緒に腸活生活を楽しみましょう!」
ウォーキングやストレッチラジオ体操でもよし!
腸活する上で運動は大切な要素。でも家事だって立派な運動。気負わず始めましょう。私は週2~3回ウォーキングやジョギングを習慣に。また、寝る前にラジオ体操をして、睡眠中の腸活をアシスト! 朝のお通じが変わります。
夜中に起きることが少なく朝、スッキリ目覚めることが理想
寝る前に固形物を食べない、寝室の快適な室温を保つ、リラックスした服装で寝る、寝る前はブルーライトを避ける。これらを意識して安定した質の良い睡眠を意識しています。やりがちな寝る前のスマホも避け、30分の読書タイムにして穏やかな入眠を心がけます。

日本人の7割以上が水分不足!こまめにとることがポイント
朝起きたら白湯を1杯、朝昼晩の食事の30分前、おやつタイム、入浴の前後、夜寝る前は必ず水分をとるようにしています。他にも、日中は1時間に1度、ひと口でもとるように意識していて、常温のお水や白湯を基本に、なるべくノンカフェインのドリンクを。ビタミンのとれるトマトジュースやリラックスできるハーブティーもお気に入り。
君島十和子さん●FTCクリエイティブディレクター、美容家。モデル、女優として活躍後、芸能界を引退。現在は自身のスキンケアブランドの仕事のほか、テレビや雑誌でも活躍中。最新著書『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』(主婦の友社)が発売中。