目次
Page 1
ー 劣化や老け見えの理由はほぼ“髪形”
Page 2
ー 大人女性の悩みに寄り添えないことも多い
Page 3
ー “加齢”を“華麗”に

 65歳にして、いまだ現役。10年以上1人で年間1億円以上の売り上げを叩き出し、サロン経営者でもあるのがMISS ESSENCE MAYUMIさん。そんな彼女が、自身も大人女性だからいえる、髪の悩みの解決法とNG行為をズバリ提言します!

劣化や老け見えの理由はほぼ“髪形”

 SNSを時折騒がせる、女性芸能人の「劣化」報道。《誰かわからなかった》《疲れてる?》《シワがすごい》などなど、かつて若さや可愛らしさを誇った彼女たちに、一気に突きつけられた老いの現実……。

 書き込む人もおそらく、彼女たちを見続けた自分にも同じ波が押し寄せているのではないかという不安もあるのだろう、ついつい辛辣になってしまうようだ。

劣化や老け見えの理由はほぼ“髪形”です。とはいえ人間も含めた生物はみな老化するもの。今の自分を素直に受け入れて、自分を“魅せる”方法を考えれば、年齢を重ねるのは少しも怖いことではありません

 こう語るのは、美容室『MISS ESSENCE』オーナーで、現役ヘアデザイナーのMAYUMIさん。カット料金は6万500円と高額ながら連日予約が絶えず、年齢や骨格に合わせたヘアスタイルの提案を得意とすることから、別名“似合わせの女王”とも。

MISSESSENCEMAYUMIさん
MISSESSENCEMAYUMIさん

 そんなMAYUMIさんが近年残念に感じているのは、韓国風のヘアスタイルが流行していることだという。

『劣化した』とネットニュースで取り上げられている芸能人の方々の写真を見ると、みなさんおしなべて直線を基準としたヘアスタイルをしているんですね。これは、美形で小顔な若い韓国の芸能人や、AIが作成した美男美女クラスでないと似合いません。“流行をそのまま取り入れる=若く見える”ではないのです」(MAYUMIさん、以下同)

 MAYUMIさんは、直線のカットや薄い前髪、オイルでなでつけたようなボリュームダウン、耳にかけたりして顔をすべて出す……といったヘアスタイルは「加齢の変化を気にする大人女性はやってはいけない」と断言する。

 実際、今年になって宮沢りえや、小泉今日子が「劣化した」と、SNSで話題になった。それについてもMAYUMIさんはこう分析する。

「おふたりとも直線だらけの髪形で、宮沢さんの前髪は額が透けて見えるようにつくる“シースルーバング”でした。このスタイルは、大人がすると毛量の薄さの印象につながり、かえって老けて見えます。顔の骨格に合わせてデザインしていない前髪だから、より顔の欠点が強調されやすい。

 そして、両サイドの髪が頬や顎のあたりでカットされていると、カットされたその部分に目がいくため、頬や口元のたるみ、ほうれい線が強調されてしまいます