小泉の場合は顔まわりの白髪を隠さなかったことも話題となったが……。
「白髪が老け見えにつながったのではなくて、顔を全部出している状態がよくなかったのだと思います。顔を全部出すヘアスタイルをされていますよね。こちらもすべて直線で成り立っていますから、頬骨がやたら目立ってしまい、老けた印象に見えてしまいがちなのです」
大人女性の悩みに寄り添えないことも多い
MAYUMIさんは「美容師が提案する流行の髪形を安易に受け入れないで」と語る。
「若い美容師や男性の美容師は、流行は知っていても大人女性の悩みに寄り添えないことも多いのです。『キリッとしている=大人』くらいの認識しかないから、直線的な髪形や黒髪をすすめたりする。それがキツさや老けにつながっていることに気づいていないんですね」
木村佳乃や中村アンなどのような、直線でボリュームを抑えた短めのボブを思い浮かべればわかりやすいという。
「髪を耳にかけるスタイルは、服でいえば二の腕に悩みを抱えているのに袖をまくり上げている状態です。頬骨や頬のコケ、肌のアラなどをあえて目立たせているわけです。また、額やこめかみ、頬骨あたりなどに髪を押さえつけて隠すのも『髪が少ない』というイメージに寄ってしまい、老け見えします」
よく「ひし形のシルエットが美人に見える」「顎まわりにローレイヤーを入れるとエレガントに見える」などといわれているが、これには落とし穴があるとMAYUMIさんは指摘する。
「人は年を取るとエラ部分の肉が下がり、顔が四角くなります。その状態で無理やりひし形のシルエットをつくると、レイヤーが下のほうにいくので、顔の肉がさらに下がったような印象になり、一気に老けて見えてしまうのです」
また、よくやりがちな「ひとつ結び」も「大人女性には危険極まりない行為」とも。
「若い人の間で、韓国風の無造作なまとめ髪が流行していますが、髪をまとめたことによって老いがむき出しになった大人女性のおくれ毛から出るのは、フェロモンではなく生活感のみです。若さを演出しようなんて、ゆめゆめ思わないように!」