2位は「仕事をやり切る器ではない」
2位は30票で現職の総理である、石破茂議員。
「初めは期待していたけど、総理になりたかっただけで、仕事をやり切る器ではないと思う」(長野県・男性・40歳)
「岸田時代より良くなると思ったけど、実際は悪くなった気がする。国民のことを考えているとは思えない」(千葉県・女性・52歳)
少数与党を引っ張る石破首相だが、「何もかもが中途半端」「自民党の老害たちの言いなり」など辛辣なコメントが……。
「首相になるまでは期待が大きかったけど、いざやってみると何もできないことがわかってしまった。自民党内で後ろ盾がないなら、小泉純一郎さんが“自民党をぶっ壊す”と郵政改革を行ったように突っ走ればいいけど、その力もない。
選択的夫婦別姓制度についてものらりくらりするだけで、一向にまとめられる気配もない。これでは決断力がないと、国民から見放されますよ」

そして1位は、2位にダブルスコア以上の79票を集めた、麻生太郎議員。
「礼儀も言葉遣いも知らない、最低の老害政治家。権力に固執して、政界の人事を裏で操って、自分の利益しか考えていない」(東京都・女性・67歳)
「政権交代するきっかけをつくった首相のくせに、すべてにおいて偉そう」(岩手県・女性・63歳)
“キングメーカー”として党を動かしている、などと言われ続けている麻生議員。国民からの嫌われっぷりも群を抜いている。
「石破さんが首相に就くときは賛成に回ったけど、もう次の首相を誰にするかで動いている、なんて言われてますよね。いつまで“キングメーカー”気取りなのか、と有権者にも動きが見透かされているから、ダントツで辞めてほしいと思われるのでしょう」
政治を“家業”もしくは“稼業”とする議員たち。この悪しき慣習を変える方法を大谷さんはこう語る。
「世襲というものは利権のバトンリレー。権益の中で生きている人たちにとって自分の利益を守ってくれるのなら、誰が後を継いでもいいわけです。
世襲議員がわが物顔でいられるのは、小選挙区制になったから。この選挙制度を変えない限り、世襲というものはなくなりません。悪しき連鎖を断ち切るには、まずは夏の参議院選挙で野党が勝つこと。そして政権交代をして選挙制度を変えるしかありません。
野党にも世襲議員はいますが、与党と野党、どちらが大きく血を流すかです。野党にはその覚悟を、有権者は選挙で政権交代をさせる。それが世襲議員たちをなくしていく方法です」

<取材・文/蒔田 稔>