協会は「排他的な組織」
優勝22度の貴乃花は'03年に引退。その後、親方となるも'18年に退職。優勝25度の朝青龍は'10年に引退し、角界を去っている。
「貴乃花、朝青龍、白鵬……それぞれの横綱、親方に問題がなかったとは言えないし、土俵での振る舞いや言動、部屋で起きた暴力事件など問題はあった。しかし、協会のやり口として、それまで協会の意にそぐわない“目に余る”存在だった人に対し、問題を理由に退職に追い込むようなことが多い」
退職した宮城野親方は、相撲を国際的な競技とする組織の発足を目指すという。
「大相撲とは異なる『SUMO』のプロリーグを運営する見込みです。協会側は“それ見たことか。こういうことする人間だから”と考えているでしょうが、それは違う。
協会が排他的な組織のため、そうせざるを得なかった。宮城野親方含め、さまざまな人が新たな発展を目指しているのに、神事だとか伝統の名のもとに、旧態依然としているから退職する。というより、外されるわけです」
いまだに“昭和”の感覚が残るような相撲協会。
「協会に“闇”があるのはもはや周知の事実といえるような状況で、協会自体がそう感じていないのがいちばんの闇かもしれませんね」
相撲協会が、目の上のこぶを排除し続けた先にあるものは……。