山寺にオファーしたとき、どのような反応だったのか。
CM公開から1日で累計6000万インプレッション
「オファーをしたときの気持ちを山寺さんにお聞きしたところ、以下のコメントをいただいております。『色々な声を出したりモノマネをするのは小さい頃から好きだったので、興味はあり、最初は純粋に、面白いな!と思いました。けど、送られてきた資料を見て、無理だろ!(笑)と思った覚えがあります(笑)。
事前にスタッフの皆さんに、なるべくリアルにとお願いされ、どうしたもんだろうと思いながら日々練習をしていました。冷蔵庫になったり、袋になったり、ネギになったり、その物の気持ちになってやりました」
人ではない物の気持ちにまでなって演じることができたのは、さすがというべきだろう。見事に26種類の擬音を演じた山寺にサントリーは、
「ラーメンの袋を開ける音、小指が机に当たる音、さらには環境音まで、人の声で再現するには難易度の高い全26種類の効果音を、すべて演じていただき、撮影現場でも驚きの声が上がっておりました。
撮影の前に入念な自主練を重ねていたとお伺いし、特に冷蔵庫の音はご自身の家で何度も冷蔵庫を開けたり閉めたりしながら音を研究されていたというエピソードから、山寺さんのプロフェッショナリズムを感じました」
並々ならぬ演技力と練習で製作人を唸らせたそうだ。反響については、
「CM公開から1日で、累計6000万インプレッション、60万いいねを超える反響をいただいており、大変ありがたく思っております。
たくさんの方々に楽しんでいただけたこと自体も嬉しいのですが、『からだを想うオールフリーとラーメン、明日やります』や『真似したくなった』などのコメントもあり、 実際に『からだを想うオールフリーとラーメンを楽しみたい』と思っていただけた点も、とてもうれしく思っています」
と、サントリーもにっこりのCMの効果は抜群だった。レジェンド声優の名が伊達ではないことを証明した山寺。幅広い役をこなすことから「七色の声を持つ男」と呼ばれる山寺の、さらなる挑戦を見てみたいものだ。