目次
Page 1
ー コンプラ違反の中身は“セクハラ”か
Page 2
ー 自分がセクハラをした自覚がない可能性
Page 3
ー 今後、“第二の国分”が出てもおかしくない
 世の中には「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」だけでなく、「ヤバい男=ヤバ男(ヤバダン)」も存在する。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、芸能人や有名人の言動を鋭くぶった斬るライターの仁科友里さんが、さまざまなタイプの「ヤバ男」を分析していきます。

第44回 国分太一

 株式会社TOKIOが、国分太一さんに複数のコンプライアンス違反があったということで、無期限の活動自粛を発表しました。

コンプラ違反の中身は“セクハラ”か

 国分さんは『ザ! 鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)に出演していましたが、日本テレビ社長は会見を開き、刑事事件には値しない、反社との関りはない、第三者委員会は設置しないことを明らかにしましたが、被害者のプライバシー保護を理由に、どんなコンプライアンス違反がなされたかについては語りませんでした。

 テレビ局とタレントのコンプライアンス違反と言えば、フジテレビの上層部が中居正広さんと女性社員の間に起きた問題を放置し、さらに記者会見も入場者を制限するなど、積極的な解決を図ろうとする姿勢が見られなかったことから、多くのスポンサー企業がCMを撤退させたことは記憶に新しいところ。日本テレビはフジテレビの二の轍を踏んではならぬとばかりに、早期に対応したというところでしょう。

 国分さんの所属会社も国分さん本人も会見をすることはないので、真相はやぶの中ですが、これは国分さんにとって、とてもよくないことだと思うのです。TOKIOが解散するのだからもういいだろうと言う人もいるでしょうが、会見をしないことで、言えないほどのひどいことをしたのかと、かえって関心が高まってしまうからです。

 実際、YouTubeではすでに再生回数目当てとしか思えない、人々の関心を煽るようなタイトルの動画(でも中身はスカスカ)がたくさんアップされています。タイトルのどギツさについクリックする人が増えれば、再生回数が多いことでますます人の興味をひき、それが真実だと思いこんでしまう人もでてくるでしょう。このままでは芸能界への復帰が難しくなるばかりか、必要以上の不名誉を抱え込むことになるのではないでしょうか。相手のプライバシーに配慮しながらも、語れることはあるはず。今からでも会見を開いた方がいいように思います。

 それにしても、国分さんのコンプライアンス違反とは何か気になります。6月21日配信の『NEWSポストセブン』は、国分さんがスタッフにわいせつな写真や動画をおねだりしたり、暴力的な行為を働いたと報じています。6月30日配信の『週刊女性PRIME』は、国分さんがアプリを通じて相手が男性や女性を問わず、猥褻な動画や画像を送りつけたり要求したりしたと報じ、6月25日配信の『週刊文春オンライン』は「国分太一『複数のわいせつ事案』男性ADを『全裸で川に』年イチ“恐怖のキャンプ 『松岡に恥をかかせる』イジメ仲間 山口達也を直撃」というタイトルで、これまた国分さんのセクハラを報じています。

 週刊誌だけでなく、全国紙や通信社も関係者の話として「セクハラに類するもの」と報じていますので、詳細はもちろんわかりませんが、セクハラに該当するものであることはほぼ間違いないと考えていいのではないかと思います。