5試合連続アーチ

 7月24日のツインズ戦で38号ホームラン。5試合続けての本塁打だった。

「5戦連続アーチは日本人メジャーリーガー初。ドジャースでも球団タイ記録で、7人目です。5試合連発のすべてが、一般的に大谷選手のような左打者には打球が伸びにくいといわれている、センターからレフト方向への打球。いかに大谷選手のパワーがすごいかがわかります」

95年ぶりの記録

 7月29日のレッズ戦で、自身が塁に出てホームにかえってくる得点数が100に到達。

「大谷選手はこの試合が出場105試合目でした。ドジャースの選手として105試合で100得点以上を記録したのは'30年のベーブ・ハーマン以来、95年ぶり。7月中に100得点に達したのは'94年のフランク・トーマス以来31年ぶりでした」

 ここまで得点が伸びた理由について、友成さんはこう分析する。

「今シーズンの大谷選手は、ずっと1番打者として起用されていました。そのため、チャンスをつくるという1番打者の役割を果たすことを最優先に。それで得点数が伸びたのだと思います。メジャーリーグでも得点数が多いことは高く評価されています」

 メジャーリーグの公式グッズなどを販売する「ファナティクス」は、2月18日に大谷のサイン入りグッズを発売。

「価格の安いものでも'24年のワールドシリーズ出場を記念したパネルとサインボールで2万9999ドル(約450万円)でした。ほかにもサイン入りバットなどが販売されましたが、最高額は'24年6月1日のカージナルス戦で大谷選手が実際に着用したユニフォーム。そこにサインと“24 NL MVP”と記されており、価格は24万9999ドル(約3800万円)でした」(在米ジャーナリスト、以下同)

 6月17日のパドレス戦で投手復帰を果たした大谷。その前日に球団公式SNSで登板が伝えられると、投手・大谷をひと目見ようとファンがチケット販売サイトに殺到した。

「カリフォルニア州の地元テレビ局『FOX 11 Los Angeles』によると、その試合のチケットの最安値は64ドル(約9200円)でしたが、大谷選手の投手復帰が予告されると150ドル(約2万1600円)まで高騰したそう。大谷選手がマウンドに立つのはエンゼルス時代の'23年8月23日以来、約1年10か月ぶり。ドジャースでは初だったため、平日にもかかわらず、多くのファンがチケットを求めたのでしょう」