妻のアクセサリー

 7月16日、オールスターゲーム直前に行われたレッドカーペットショーに大谷は2年連続で真美子さんと登場。手をつないで歩いた。真美子さんが公の場に姿を現すと、身に着けているものに注目が集まるが……。

「ピアスが特定されて話題になっていました。パールがついた大ぶりなピアスで、ロサンゼルスのジュエリーデザイナー、ダナ・ケリンさんが手がけたもののようです。日本では『ARTISAN』というセレクトショップで取り扱いをしており、6万9300円で販売されています」

 球界屈指のスターがそろうドジャースにも大きな影響を及ぼしている。

「3月にアメリカの大手経済誌『フォーブス』がメジャーリーグの資産価値ランキングを発表。ヤンキースが'98年の調査開始以来、不動の1位ですが、ドジャースはそれに次ぐ2位で68億ドル(約1兆200億円)。前年比25%増で、増加率でも2位。大谷選手の加入やワールドシリーズ制覇が影響したのでしょう」

 前例のない記録をいくつも打ち立てている大谷。二刀流復活となった今年も勢いは止まらない。

「6月23日のナショナルズ戦に“1番・投手兼DH”で出場。投手として1イニングを無安打無失点で2個の三振を奪うと、打者として三塁打とホームランを放ち、2安打5打点の活躍でした。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、大谷選手が登板した試合でホームランと三塁打を少なくとも1本ずつ打ったのは2度目。過去125シーズンで、このような試合を複数回達成したのは大谷選手だけのようです」

二刀流だからこその史上初

 二刀流だから達成した史上初は、まだある。

「7月22日のツインズ戦に投手兼DHで出場した大谷選手。1回の表に投手としてマウンドに上がるもホームランを打たれました。ですが、その裏の攻撃で打席に立つと逆転の2ランホームラン。1回に本塁打を打たれてから自ら逆転本塁打を打つのは史上初のようです」

 打撃好調だった7月。相手チームの警戒度の高さが表れた試合があった。

「7月24日のツインズ戦。ドジャースが1点差で負けている9回2死の場面で大谷選手に打席が回ってきました。一塁にランナーがいましたが、相手の監督は大谷選手を申告敬遠。同点のランナーを進め、サヨナラにつながる可能性のあるランナーを出してでも大谷選手との勝負を避けました。その後、大谷選手が生還してドジャースのサヨナラ勝利。現地のデータ会社『オプタ・スタッツ』によると、敬遠が公式統計となった'55年以降、チームがあとアウト1つで敗北、二塁と三塁に走者がいない状況で敬遠され、その後に試合を決める得点を記録したのは大谷選手だけのようです

 この相手チームの判断を前出の友成さんはこう解説する。

「大谷選手の後ろを打つ打者の調子が悪かったので、相手の監督からしたら当然の作戦といえます。例年は好調だった6月に調子を落としましたが、ここまで全体で見れば、調子のいいときのペースでホームランを打っています」

 細かい数字やさまざまな状況での記録が報道されるメジャーリーグ。日本のプロ野球やその関連の報道ではあまり見ないが、メジャーリーグではなぜここまでデータが出てくるのか。

「記録に関してはメジャーリーグがしっかり管理しているので、細かいところまで残っています。アメリカではスポーツ賭博が多くの州で合法。賭ける人は競馬のように細かいデータまで見ています。

 また、ファンタジーベースボールという、実在の選手を一定のルール下でチーム編成し、実際の野球でのその選手の成績をポイント化して競うゲームが人気。アメリカではマニアのようなファンも多いのです。そのため、詳細なデータに需要があるのと、メジャーリーグもそういう試合を細部まで見てくれるファンを獲得しようとしているため、さまざまなデータが出てきます」(友成さん)

 シーズンも佳境に向かい、超人・大谷はこれからどんな数字を残すのか。