芝居は「すごく刺激的で楽しい」
生涯で1万5000曲以上を作曲したいずみたくさん。大森はミセスの全楽曲の作詞・作曲を手がけている。5か月連続でシングルをリリースした昨年は『日本レコード大賞』大賞にも輝いた。今年はデビュー10周年、名実共に日本のトップバンドだ。音楽家としてのシンパシーを尋ねると、
「それはもう畏れ多いですよね。音楽は人の心を彩るもので、ひとつの娯楽に過ぎないんだけど、“されど”っていう部分にものすごく魂をかけている。いずみ先生の自伝や作品を拝聴して感じる部分です。
大変おこがましいんですけど、純粋に人を明るくさせようとしているところは、僕も“そうだよな、そうあるべきだな”と、とても思います。ミセスとしては日常に当たり前に存在する大衆エンタメみたいなものを大切にしているので。根幹としては、通じる部分はあるのかなと思っていますね」
4月公開の映画『#真相をお話しします』で主演。連続ドラマへの出演は『あんぱん』が初めてだ。
「今まで“どれだけ自分であれるか”を自問したり、周りに問いかけられる生き方をしてきたので。いかに、自分が大森元貴としていられるか。楽曲を書く面でも、自分と対峙する作業が普段からすごく多いので。逆に誰かになるとか、違う形として人生を送るっていうのは非常に興味深くて。その場で生まれるお芝居のキャッチボールなどは普段はないものなので、すごく刺激的で楽しいです」