リクエストに応えて料理を振舞うことも
2013年4月、悠仁さまはお茶の水女子大学附属小学校に入学した。小学校2年生のときの会見で紀子さまは、寒い季節、校庭で子どもたちが元気に遊んでいる。その中に、半袖、半ズボン姿の悠仁さまを見つけて、「頼もしく感じました」と、話したことがある。
小学校3年生のときからは秋篠宮邸の庭でコメ作りを始めた。悠仁さまは、地面の掘り起こしや、畦塗り、田植えなどを手伝ったという。
そもそも水田づくりは、「生き物が集まる環境をつくりたい」との悠仁さまの発案でスタートし、水田にはメダカやヤゴを放し、水路の手入れなども悠仁さまが自分で取り組んだという。
2016年11月に行われた秋篠宮さまの誕生日会見で、同席した紀子さまは、このあたりの事情について次のように紹介している。
「この春には、『今度の休みの日に田植えをするから、9時半ごろに来てね』と、誘ってくれました。当日、9時半ごろ、そこに行きますと長男は準備をして待っていてくれました。(略)『田んぼに、ヤゴがいたよ』と、うれしそうに教えてくれたり、『もうじき稲の収穫時期だから、そのときにまた手伝ってね』と声をかけてくれました(略)」
悠仁さまは、野菜作りにも精を出していた。2014年11月の秋篠宮さまの誕生日会見で、同席した紀子さまはその様子を明かしている。
「(略)今は土壌を整え、種をまいたり、苗を植えたり、水をやったり、雑草を取ったり、このような野菜畑での作業、野菜を育てることから収穫することまで、その一連の過程に積極的に携わるようになってきました。
家族の会話でも、よく今はどのような野菜が実っているか、これからもう少しすると取れるよというような話もあります。例えば、『ちょっと畑に行って野菜を見てこよう』とか、『今度、何の野菜を植えようかなぁ』などと言葉にしながらうれしそうにしています」
御用地内の畑ではニンジンやブロッコリー、トマト、オクラなどを栽培している。自然豊かな赤坂御用地という環境が悠仁さまを、トンボなどの昆虫や植物、稲作、野菜作りなどが大好きなナチュラリストに育て上げたようだ。
「(悠仁さまが)お弁当を友達と一緒に作る機会がありました。授業で学んだ料理やほかにもいろいろな料理を作ってくれることが多くなりました。私たちも素直に、『とってもおいしい』、『これはどうやって作ったのかしら』と話しますと、長男は本当にうれしそうに、この食材とこの調味料を使って作ったんだよと……」
実は、悠仁さまは“料理男子”でもあるのだ。お茶の水女子大学附属小学校6年生の2018年11月に行われた秋篠宮さまの誕生日会見で、同席した紀子さまはこのように紹介している。
また、前述の成年会見では、姉たちと一緒に御料牧場でイチゴを摘み、パフェを作ったエピソードを披露した。トンボに稲作、それに野菜作りと料理自慢、悠仁さまは多彩な顔を持っている。