2022年5月18日、エンゼルス時代にレンジャーズのマスコットから日本語で称賛された大谷翔平/共同通信
2022年5月18日、エンゼルス時代にレンジャーズのマスコットから日本語で称賛された大谷翔平/共同通信
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 バチバチと火花を散らすドジャースとパドレス。両チームはどんな関係なのか。

大谷の虜は人間に限らない

 前出の友成那智さんによると、

「もともと、ドジャースのライバルといえばサンフランシスコ・ジャイアンツでした。この2チームは、かつてニューヨークに本拠地を置き、同じ年にそれぞれ移転したという経緯もあります。そのジャイアンツが3年連続でプレーオフ進出を逃し、今年もかなり厳しい状況なのに対して、パドレスが強くなってきました。

 選手としてプロの経験はないものの、監督としては非常に優秀なシルト監督が2024年に就任して以降は、さらに手ごわくなっています。両チームがエキサイトするようになったのは2021年くらいから。ドジャースのマンシー選手、パドレスのマチャド選手の2人がベンチを挟んでヤジを飛ばし合うようになりました」

 殺伐としたライバル対決でも空気を和ませる大谷。敵味方を問わない“神対応”が愛される要因だ。

相手チームのファンからもよくサインを求められ、即席のサイン会が開催されることもあります。7月のオールスターでは他球団の選手の子どもたちから記念撮影とサイン攻めにあっていました。丁寧に対応した大谷選手は二刀流での活躍に加えて、その人間性も尊敬されているのでしょう」(前出・在米ジャーナリスト、以下同)

 大谷の虜になっているのは“人間”に限らない。

「エンゼルス時代に同じアメリカンリーグ西地区のテキサス・レンジャーズのマスコットキャラクターのレンジャーズ・キャプテンから《大谷 あなたはすごい》と日本語で書かれたボードを掲げられていました。大谷選手はグータッチを交わし、記念撮影にも応じていました。

 8月にはタンパベイ・レイズのマスコットのレイモンドから愛犬のデコピンへプレゼントをもらい、笑顔で会話をして対応。そんな姿にレイズのファンからも好感が持てるといった声が寄せられました」

 神対応っぷりも、みんなから愛される唯一無二の“GOAT”たるゆえんだろう。