あなたの歯周病進行度をチェック!

歯周病進行度チェックリスト

□朝起きたときに口の中がねばねばする
□口臭を指摘された
□「さ」行が発音しにくい
□下の前歯の裏がザラザラする
□歯と歯の間にものが挟まりやすい

 1~2個当てはまる人は軽度。3個以上当てはまる人は中~高度の歯周病のため、歯周病菌が増殖している可能性大。歯科医院で歯石取りや検査をしよう。

歯周病菌を減少させるブラッシング方法

 歯の頬側に直角に当て、ブラシの毛先がわずかに動く程度の振動を加え、30回磨く。外からは見えない歯の内側は噛み合わせの面にも当てながら45度の角度を保ち、同様に30回磨く。歯ブラシの毛先が、歯と歯ぐきの間に軽く当たるようにして磨くと歯石予防に有効。だが、力が強すぎると歯ぐきを傷つけるため、適度な強さで。

 歯垢を防ぐ歯間ブラシやフロスは、歯ぐきを傷つけないよう丁寧に行う。ブラシはゆっくり歯間に挿入し、歯面に沿って前後に2~3回動かす。フロスは優しく歯間に入れてゆっくり上下左右に動かす。

ケアグッズ選びの基準

・歯ブラシ
 ナイロン性で硬さは「普通」のものを。毛の高さは1.2~1.4cm、幅1cm、長さ2~3cmが理想。女性は口腔内が男性と比べて小さいので、前述のサイズ内で小さいものを選ぼう。毛足はストレート型で、毛束は3~4列で適度な間隔があると◎。

 歯ブラシの毛が開いてきたら、歯垢を落とせなくなるため、すぐに取り替える。歯間や、歯と歯ぐきの間など細かい部分の磨き残しには、毛束が1つにまとまった小さなヘッドの歯ブラシで対策。

・歯磨き粉
 泡立ちが少ないため、時間をかけて磨けるジェルタイプがおすすめ。歯磨き中は、歯磨き粉を飲み込まないこと。歯磨き粉に含まれる薬効成分が腸まで届き、腸内環境の悪化を招く。歯磨きのあとは、歯磨き粉をしっかりすすぐ。口内に歯磨き粉の薬効成分が残ったままだと、口内にいる有用な細菌も死滅してしまうので注意。

石川佳和先生 歯科医師、歯学博士、日本補綴歯科学会専門医・指導医。医療法人愛和会桜川歯科医院理事長。歯周病治療や入れ歯に関する医療を中心に活動。著書に『歯周病ががんの原因だった』(ユサブル)など多数

取材・文/井上真規子