『愛子天皇』実現の可能性
騒動は2019年に始まる。
「眞子さんは2019年に小室圭さんとの婚約が内定。しかし同年12月、圭さんの母である佳代さんが元婚約者との間に金銭トラブルを抱えていることが発覚したのです。
この件をきっかけに国民から結婚を反対する声が噴出する事態に。しかし、20233年にご両親の反対や国民の声を押し切る形で2人は結婚。この騒動で秋篠宮家への不信感を募らせた人は多いようで、2019年から今に至るまで、秋篠宮家へ厳しい批判が寄せられているのです」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
一方、愛子さまは2023年に学習院大学を卒業し、積極的に公務に臨まれるようになって以降、人気ぶりは勢いを増すばかりだ。
「秋篠宮家に逆風が吹く状況とは対照的に、愛子さまのご活動はむしろ温かく迎えられてきました。この対比の積み重ねにより“愛子さまを天皇に”という声が一層強まっているのかもしれません」
國學院大學で講師を務める皇室研究者の高森明勅さんは、こうした愛子さまの人格にかかわらず「皇室の安定的な存続を望むのであれば、次の継承者は愛子さまでなければならない」と話す。
「今の陛下や秋篠宮殿下のお子さま方の代で皇位継承の有資格者はおひとりしかいらっしゃらない。このような危機に陥った原因は、皇位継承者を男系男子に限定するというルールに欠陥があるからと言わざるを得ません」(高森さん、以下同)
男系男子という縛りは明治時代に制定された皇室典範で明文化されたという。
「男系男子のみが皇位を継承するというルールは当時から窮屈だったものの、安全策として側室制度が設けられていました。正妻以外の女性が男子を産んだ場合でも、その子どもにも皇位継承資格を認める。この制度は終戦後、皇室典範が改正されるまで続きました。
皇位継承者を男系男子に限定するというのは、側室制度をセットにして初めて成り立つものだったのです。2つあわせて機能するルールのうち片方だけを残して運営していくのは不可能でしょう」