健康寿命を延ばすには手術をしないこと

 善玉血液をつくる具体的な習慣は次のとおり。

「第一に食事以外でも水を飲むことです。尿酸や血糖も水をたくさん飲んで、尿として出すのが健康的。食材から摂取する水分は含めず、理想は1日2l。難しい人は1回200mlを1日7~8回に分けてとりましょう。それから食事。積極的にとりたいのが、玄米や納豆、わかめなどの食物繊維。キムチや無糖のヨーグルトなど発酵食品を摂取するのもいいですね。

 ただ、身体にいいからと食べすぎないように。どんなに身体によい食品でも多めに食べると、その分、栄養過多になりますから。あとは、就寝2時間前には食事を終えていること。夜遅い食事は体内に脂肪として蓄積されて、悪玉血液になりやすいです」

 食事だけでなく、日々の運動も欠かせない。

「運動には血圧や血糖値を下げる効果があります。日常的に、30~40分のウォーキングや、軽めの筋トレを行うと善玉血液が増えます。マラソンや負荷の高い筋トレなど、急激に無理な運動をするのは、貧血を起こしやすくなるためNGです。

 運動をした後は37~40度のぬるめのお湯で半身浴を。20~30分つかることで、血流を促進し、善玉血液をつくります」

 寿命を延ばすには、血管とあわせて血液自体をきれいに保つことが大事なわけだ。

「今は100歳、最低でも90歳までは生きたい時代。厚生労働省によると、男性は平均寿命から約10歳下、女性では約12歳下までが元気に過ごせる“健康寿命”とされています。特に高齢になると、麻酔・手術をすると合併症の発生が高まるリスクがありますから、健康寿命を延ばすには、病気などで手術をしないことが一番大事なのです。

 そのためにも、善玉血液になる習慣を身につけて、まずは病気にならない、ケガをしないことを心がけましょう」