快眠グッズ選びのポイント

 睡眠の質を高めるには?

「まずは寝つきをよくすること。布団に入って20分以内に眠るのが理想で、30分を過ぎる場合は要注意です。反対に、2、3分で寝てしまうのもNG。日頃から疲れがたまっている証拠で、睡眠不足のサイン。寝つきが悪いと睡眠リズムが総崩れになって睡眠の質が大幅に低下します。起床時刻を決める、1日30分以上の日光浴をするなど、自律神経のリズムを整えたり、メラトニンの分泌を増やす習慣をつけてください。メラトニンの材料となる、トリプトファンを含む大豆製品や乳製品、バナナやごまを積極的にとると、さらに効果がアップします

 自分に適した睡眠グッズを使って、身体への負担を減らすこともポイントの一つ。

「枕は高さがあるものを使う人が多い傾向にありますが、高さが合わないと首や肩のこりを引き起こします。高すぎると首のしわの原因になったり、気道がふさがれていびきの原因に。自然に立ったときと寝たときの姿勢が同じ状態を保て、顎が軽く引けて、目線が天井より少し下向きになるような高さの枕を選びましょう。横向き寝が好きな人は、抱き枕を使うと胸がつぶれず呼吸がしやすくなるのでおすすめです」

 マットレスを選ぶ際はフィット感を重視したいが、中高年以降は寝返りがしやすい高反発のマットレスを。

「年齢を重ねると、筋力低下や関節の可動域が狭くなり、寝返りの回数が減ってきます。多すぎる寝返りは熟睡を妨げ睡眠不足につながりますが、少なすぎるのも血行不良やコリなどを招くため適度な寝返りが必要です。

 中高年は硬すぎるマットレスや敷布団を使っていて、腰や肩に負担がかかっていることがあります。そういう場合は、少し柔らかいマットレスに替えてみてください。硬すぎず柔らかすぎない、適度なクッション性のものがおすすめです」