《お人柄》共感の力で人を癒す“寄り添い力”は5歳のころから

 穏やかで優しく、時にはユーモラスなご発言で周囲を和ませる。愛子さまのお人柄といえば、こうしたイメージが思い浮かぶのでは。愛子さまのご誕生年から『皇室の窓』(テレビ東京系)で構成を務め、ご成長を見つめてきた放送作家のつげのり子さんは、そのお人柄についてこう語る。

「愛子さまは幼いころから、つらい立場にある人に寄り添おうとなさるご姿勢をお持ちだったように思います」

 つげさんがそう感じたのは愛子さまが5歳のとき、スケートの練習をされた際のこと。

「練習中、一緒に滑られていた雅子さまが体調を崩され、リンクの脇で休まれたそう。すると心配した愛子さまが練習を中断し、隣に座って寄り添われたといいます。つらい状況にある人に“共感を示して癒す”というご姿勢が人格の基本の部分にあるようです」(つげさん、以下同)

能登半島地震の被災地お見舞いのため石川県を訪問された愛子さま
能登半島地震の被災地お見舞いのため石川県を訪問された愛子さま
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 このご姿勢は、公務の場でも見られるという。

「今年5月、能登半島地震の被災地お見舞いで石川県を訪問されました。現地で交流された方の中に、仮設住宅で愛猫と暮らしている方がいたんです。

 愛子さまはその方に“猫と過ごせる仮設住宅はいいですね”とお声をかけられました。何げないお言葉ですが、相手のことを受け止め共感を示されたことが伝わり、愛子さまらしさを感じました」

 人への思いやりを大切にされるご姿勢は、公の場にとどまらないとつげさんは続ける。

「21歳のお誕生日に際して、愛子さまが馬と触れ合う映像が宮内庁を通じて公開されました。映像をよく見ると胸元にはハートのペンダントが映っています。これは学習院女子中等科・高等科時代のご友人から贈られたものだそう。

 当時はコロナ禍で人となかなか会うことができない時期でした。そんな中でも、“変わらずずっと友達だよ”というメッセージを込められたのではないでしょうか」

 こうしたエピソードを受け、つげさんは愛子さまの愛される理由についてこう話す。

「周囲に寄り添う姿勢や、ふとしたときの巧みな言葉遣いが多くの人から愛される秘訣だと思います。大学を卒業され、本格的に公務を担われるようになり今年で2年。ご自分らしい公務のスタイルや国民との接し方を模索されているのではないでしょうか。今後、愛子さまならではのご活躍に期待が膨らみます。

 愛子さまはチェロを習われていて音楽の素養があり、加えて素晴らしい作文の才能をお持ちです。もし愛子さまが書かれた歌詞の歌があれば、一層国民との関わりが深まっていくのでは、などと考えると将来が楽しみでなりません」